成人の霰粒腫の切除手術についての説明
症状
霰粒腫は、まぶたの内部に小さなしこりができる病気です。初期は痛みがなく、しこりだけが目立つことが多いですが、炎症が強い場合は赤みや腫れを伴うこともあります。大きくなると違和感や視界の妨げになることがあります。
原因
まぶたのマイボーム腺(脂分を分泌する腺)が詰まり、分泌物がたまることで発生します。寝不足が続いた時などにできやすいです。細菌感染は伴わないことが一般的ですが、炎症が続くと腫れが大きくなることがあります。
処置の適応
- 自然に吸収されない場合
- しこりが大きくなり、違和感や視力障害を引き起こす場合
- 繰り返し炎症を起こし、痛みや赤みが続く場合
このような場合、切除手術が勧められます。
手技の概要
- 局所麻酔:まぶたに局所注射で麻酔を行い、痛みを抑えます。
- 小切開:血を止める挟瞼器で挟んだうえで、まぶたの裏側から小さな切開を加え、しこり(内容物)を取り除きます。
- 縫合の必要なし:通常、まぶたの裏側からの処置なので縫合は不要です。表面に傷跡が残ることもありません。
- 所要時間:10分~15分程度の短時間で終わります。
術後の経過観察
- 手術後は軽度の腫れや内出血が起こることがありますが、数日で落ち着きます。
- 点眼薬や軟膏が処方され、感染予防や炎症抑制を行います。
- 手術後1週間程度は目をこすらないよう注意が必要です。
- 数日後に診察を行い、経過を確認します。
注意点
- 再発することもありますので、まぶたの清潔を保つことが大切です。
- 切除後も違和感や腫れが続く場合は、再度受診してください。
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