アレジオン眼瞼クリーム0.5% 発売記念講演会 に参加してきました。
清澤のコメント:今年から発売されたアレジオン眼瞼クリームの使用に当たってのちょっとしたコツを多数聞くことができました。この薬剤は軟膏状のアレルギー性結膜炎の治療薬です。そ自分の経験としては、病名をアレルギー性眼瞼炎ではなく、確実に「アレルギー性結膜炎」としておくことが保険請求を返戻されないために重要です。
- アレルギー性結膜炎における治療仮課題 深川和巳 (略)
- アレジオン眼瞼クリーム5%によるアレルギー性結膜炎治療:(略)
第3部:診療科横断クロストーク アレルギー性結膜炎治療における疑問に答えます。
◎佐竹良之:用法遵守;半数以上の患者は痒い時にしか目薬を付けていない。抗ヒスタミン薬の点眼タイミングは大事です。アレジオン、アレジオンLX,今回のクリームと要求される使用頻度が減ったのは好ましい。クリームは寝る前でも入浴時でも良い。眼頭や瞼の縁にも十分に使う様に指導する。
◎福田憲:初期療法;初期療法が浸透しないのはなぜか、内服の57%に比べ、局所薬の正しい使用法は50%以下だ。症状の酷い時だけ付ける人も多い。プロアクティブ点眼が、発症を遅らせる、重症化を防ぐ、ステロイド使用を減らすために大切。点眼等は花粉飛散の2週間前から使うべきである。
◎後藤穣:患者さんは痒くなってからの点眼の癖がついている。モーニングアタックに注目しよう。
◎千貫祐子:表皮に炎症はあるか?がポイントである。表皮なら湿疹や皮膚炎である。この場合はステロイド外用から。神秘病変なら蕁麻疹である。病変が皮下だと血管性浮腫を来す。これには抗ヒスタミン薬を使う。白い粉、ブツブツ、ザクザクは表皮の炎症であってステロイド薬を先に使う。深いところでの腫れならば、アレジオン(軟膏)で良い。
第4部 ケーススタディー:アレジオン眼瞼クリーム0.5%を使いこなす
◎三村達哉:季節性アレルギー性結膜炎患者における治療戦略:80%が仕事に集中できず、毎日3時間を失う。国では13兆円GDPの7.4%の損だ。かゆくさせないクリームが良い。効果は15分から72時間まで。来院時に付けて見せるのも良い。花粉を落とすために眼を洗うのも良い。ウエルウォッシュアイ(防腐剤フリー)も使える。通年型にもクリームが良いだろう
◎ 月山純子 CL装用アレルギー性結膜炎患者における治療戦略:1700万人がコンタクトレンズを使う。上眼瞼反転でアレルギーが解るが、その場合コンタクトレンズ中止が好ましい。ソフトレンズと点眼液は反応する事がある。殊にエタフィルコンAは変形が大きく、そのような場合て眼よりも眼瞼からのクリームがよい。またコンタクトレンズを使用している円錐角膜でもクリームは良い。
◎ 緑内障を有するアレルギー性結膜炎患者における治療戦略:点眼が難しい患者は緑内障でも多い。このような患者には緑内障点眼薬と競合しないクリームは使わせやすい。
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