細菌性結膜炎の原因菌別の頻度を日本における頻度で示せますか?
1. 黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus
- 頻度: 成人で最も一般的な原因菌の一つです。
- 特徴: 目の充血や粘性の高い黄色の目やにを引き起こします。
2. 表皮ブドウ球菌 (Staphylococcus epidermidis)
- 頻度: 常在菌として知られていますが、コンタクトレンズ使用者においては時折病原性を示します。
- 特徴: 軽度の充血や目やにが見られますが、症状は比較的軽度です。
3. 肺炎球菌 (Streptococcus pneumoniae)
- 頻度: 特に小児や高齢者で多く見られます。
- 特徴: 急性の発症、激しい充血、大量の膿性分泌物を伴います。
4. インフルエンザ菌 (Haemophilus influenzae)
- 頻度: 小児に多いですが、成人でも感染することがあります。
- 特徴: 急性の発症、強い充血、大量の膿性分泌物、眼瞼の腫れが典型的です。
5. モラクセラ属 (Moraxella spp.)
- 頻度: 特にハードコンタクトレンズ使用者で高い頻度が報告されています。
- 特徴: 重度の角結膜炎を引き起こし、分泌物は膿性です。
6. 緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa)
- 頻度: ソフトコンタクトレンズ使用者に多いですが、ハードレンズ使用者でも不適切なレンズケアが原因で感染が起こることがあります。
- 特徴: 非常に急速な進行が特徴で、重度の充血と大量の膿性分泌物が見られます。
これらの原因菌の頻度は、患者の年齢、生活習慣、免疫状態、コンタクトレンズの使用状況などによって変動します。
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