片眼の瞼が大きく腫れたときに考えられる病気について
片方の瞼が突然大きく腫れて痛みを伴うと、とても不安になるものです。実際、瞼の腫れにはいくつかの原因があり、それぞれ症状や治療が異なります。今回は代表的なものを挙げて、わかりやすくご説明します。
1. クインケ浮腫(血管性浮腫)
症状
・突然、瞼や唇などの皮膚や粘膜が大きく腫れる
・かゆみはあまりなく、違和感や重さを感じることが多い
・アレルギー反応の一種で、食べ物や薬、虫刺されなどがきっかけになることもあります
経過と診断
・数時間から数日で自然に軽快することもあります
・喉の奥や呼吸に関わる部分まで腫れると、命に関わる危険があるため注意が必要です
治療
・軽症では冷やして様子を見る場合もあります
・抗アレルギー薬やステロイド薬を使うことがあります
・呼吸が苦しいときはすぐに救急対応が必要です
2. 霰粒腫(さんりゅうしゅ)
症状
・瞼の中にしこりができて、まぶたが腫れる
・触ると硬く、痛みは強くないことが多い
・長く残ると外からも「しこり」として見えてきます
経過と診断
・マイボーム腺(油を分泌する腺)が詰まって炎症を起こしてできる病気です
・細菌感染を伴わなければ赤みや強い痛みは出にくいです
治療
・温かいタオルで瞼を温めてマッサージすると自然に吸収されることもあります
・長引く場合は眼科で切開してしこりを取り除きます
3. 麦粒腫(ものもらい)
症状
・瞼の一部が赤く腫れて、押すと強い痛みがある
・膿がたまり、膿点が見えることもある
経過と診断
・まつ毛の根元やマイボーム腺に細菌感染が起きて炎症を起こします
・数日で膿が出て治まることが多いです
治療
・抗菌の点眼や軟膏を使います
・膿がたまって自然に破れる前に、眼科で切開して排膿することもあります
4. 蜂窩織炎(ほうかしきえん)
症状
・瞼全体が赤く腫れ、強い痛みと熱感を伴う
・発熱することもある
経過と診断
・細菌感染が皮膚や皮下組織に広がった状態で、重症化すると視力や全身に影響することがあります
治療
・抗菌薬の内服や点滴が必要です
・重症の場合は入院治療となることもあります。蓄膿症などから眼球後方に炎症が広がったものでこれは尋常なものではありません。
5. その他に考えられるもの
・アレルギー性結膜炎の一部:かゆみと涙を伴い、瞼も腫れる
・外傷や打撲後の腫れ:片側だけ急に腫れるときは外傷の有無も確認します
まとめ
瞼の腫れは「単なるものもらい」から「救急対応が必要な浮腫」まで原因がさまざまです。
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急に腫れた
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強い痛みや発熱がある
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呼吸が苦しい
こうした場合には早めに眼科や救急を受診してください。軽い症状でも長引くときは一度医師にご相談いただくと安心です。
👁🗨 院長コメント
「片眼の瞼の腫れ」と一言で言っても、いくつもの病気が隠れている可能性があります。特に呼吸への影響があるクインケ浮腫や、感染が広がる蜂窩織炎は早期に対応することが大切です。不安な症状が出たら、迷わず医療機関を受診してください。
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