眼科医が警告「水の一気飲み」で視力が落ちる!?️失明に繋がる悪習慣に注意 – グノシー(⇒リンク):という記事は平松類先生の著書からの採録で、緑内障予防の観点から、水の一気飲みを戒めています:記事の要点は以下の通り。末尾に私から飲水試験も解説します。
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- 眼圧と視力の関係:眼圧が高いと緑内障や近視のリスクが高まり、失明の原因になる。眼圧測定は眼球の硬さを調べる検査である。
- 水の一気飲みの危険性:水の一気飲みは血液中の水分量を増やし、眼球に圧力をかける。眼圧は一気に30〜70パーセントも上がる可能性がある。水分補給は少量ずつ行うべきである。
- 運動と眼圧の関係:重すぎる筋トレや頭が下になるヨガのポーズは眼圧を上げる。有酸素運動は目に酸素を供給し、緑内障の防止になる。
- ストレスと眼圧の関係:ストレスは交感神経を優位にし、眼球の毛細血管を収縮させる。緑内障の目薬は交感神経を鎮める効果がある。自分に合ったリラックス習慣を取り入れるべきである。
清澤のコメント:大量の水を一気に飲ませる(Water drinking test)というのは緑内障の診断法としても古くから用いられてきたものです.。それを調べてみると:飲水テストは、緑内障の診断に使用される古いテストです。基準となる眼圧測定の後、被験者は急速に1リットルの水を飲み、その後1時間ごとに15分ごとに眼圧測定を受けます。(真水でスト飲みにくいから麦茶を使うなどという話を私は研修医時代に聞いたこともあります。私が眼科医になったころの教科書には記載がありましたが、現在はほとんど行われません。)正常な目は流出を増やすことで流体負荷に対応できるはずですが、流出が低下した緑内障の目は流体の流入に適応できず、眼圧上昇が現れる可能性があります。眼圧が6〜8 mmHg上昇するか、1時間の間に30%以上の増加がある場合、このテストは陽性と見なされます。このテストは、緑内障の診断には適していませんが、ストレステストとして使用できます。飲水テストは、眼球の液体動態システムを乱し、眼圧がどの程度上昇し、回復する速度などの重要な情報を得るために使用できます。
このテストは、現在では緑内障の診断には適さないとされますが、ストレステストとして使用できます。飲水テストは、眼球の液体動態システムを乱し、IOPがどの程度上昇し、回復する速度などの重要な情報を得るために使用できます。
参考記事⇒Water-drinking test in glaucoma.
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