緑内障

[No.2975] カルシウム チャネル ブロッカーの使用は緑内障のリスク増加と相関関係にある可能性がある;論文紹介

カルシウム チャネル ブロッカーの使用は緑内障のリスク増加と相関関係にある可能性がある

清澤のコメント:カルシウムブロッカーは主に高血圧や狭心症の治療に使われますが、これが緑内障を増やす可能性があると警告されました。覚えておくべき知識でしょう。アメリカ眼科学会のニュースレターで紹介された記事内容です。

   ーーーーーーー

NIH All of Us コホート研究に登録された 40 歳以上の 13,860 人の参加者 (うち 20% が原発性開放隅角緑内障 (POAG) と診断されていた) の遡及的サブ解析では、POAG 患者では POAG のない対照群よりもカルシウム チャネル ブロッカー (CCB) の使用頻度が高いことが判明しました。また、POAG 患者は収縮期血圧が高く、拡張期血圧が低く、糖尿病、高脂血症、高血圧の有病率が高かった。多変量解析では、CCB の服用は POAG 発症リスクの増加と関連していた (OR 1.52)IOP データが入手できなかったため、CCB IOP に与える影響は評価できなかった。眼科緑内障、20249/10月号

追記:カルシウムチャネルブロッカー(カルシウム拮抗薬)は、主に高血圧や狭心症の治療に使われる薬です。この薬は、血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルをブロックすることで、血管を拡張し、血圧を下げる効果があります12

具体的には、カルシウムが血管細胞内に入るのを防ぐことで、血管の収縮を抑え、血管を広げる作用があります1。これにより、血圧が下がり、心臓への負担が軽減されます。また、狭心症の症状を緩和する効果もあります2

カルシウムチャネルブロッカーにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。例えば、アムロジピンやニフェジピンなどのジヒドロピリジン系は、主に血管に作用し、血圧を下げる効果が強いです1。一方、ベラパミルやジルチアゼムなどの非ジヒドロピリジン系は、心臓のリズムを整える効果もあります2

メルマガ登録
 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。