進行性緑内障患者に対する一次治療の評価:進行性緑内障治療研究の 5 年間の結果
Ophthalmology. 2024;131(7):759-770。King AJ、他; TAGS 研究グループ。
多施設 RCT の目的は、初診時に進行した開放隅角緑内障であった患者において、一次線維柱帯切除術による第一選択治療と薬物治療のどちらがより良い結果をもたらすかを判断することでした。研究者らは、線維柱帯切除術を受けた 227 人の患者と薬物治療を受けた 226 人の患者について、生活の質 (QOL)、臨床的有効性、安全性など、いくつかの結果指標を調べました。
5 年後の QOL に差はありませんでした。しかし、その時点では、薬物治療群と比較してトラベクレクトミー群のほうが有効性が高く、平均眼圧はそれぞれ 12 mm Hg 対 15 mm Hg、平均視野偏差はそれぞれ –14 dB 対 –16 dB でした。
ヴァン ゲルダー博士は、この研究は両方のアプローチが有効であることを示しているが、「これらの患者に対する第一選択療法としてはトラベクレクトミーの方が明らかに有効である」とコメントしました。
King AJ, et al,TAGS Study Group∗. Evaluating Primary Treatment for People with Advanced Glaucoma: Five-Year Results of the Treatment of Advanced Glaucoma Study. Ophthalmology. 2024 Jul;131(7):759-770. doi: 10.1016/j.ophtha.2024.01.007..
清澤注:この文は:AAO で2024 年 10 月 21 日に今年の眼科論文ハイライトで オフサルもロジージャーナル ファミリーからの編集者の選択ハイライトとして2番目に選ばれた論文の紹介として示されました。Ophthalmology編集長の Russell N. Van Gelder 博士は、2023 年 10 月 から 2024 年 9 月 に公開された、眼科医にとって特に重要または影響力があると思われる記事をいくつか紹介しましました。Ophthalmologyには最近、Ophthalmology Retina (2017)、Ophthalmology Glaucoma (2018)、Ophthalmology Science (2021) の 3 つのジャーナルがこのファミリーに追加されました。これらはすべて現在 PubMed に収録されており、それぞれがその分野で最も高いインパクト ファクターを誇っています。
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