第125回日本眼科学会総会イブニングセミナー(2021.4.8)
清澤のコメント:この記録誌を渡してくださった方に要点も説明していただきました。
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〇イントロダクション:山本哲也
寿命が延びて、治療期間も長くなった。これに対応した診療が大切。
〇診療時のサイン :大久保真司:
OCTを併用した眼底読影。眼底写真は記録として残るし、時間をかけた観察もできる。特にOCTでの上下の非対称性の比較が大切。(Takemoto D, Okubo S,et al. Transl Vis Sci Technol 2020, 9(5))
〇治療開始のサイン:石田恭子、PPGの顕性緑内障への進行率を述べ、進行の危険因子を挙げた。・DH, ・ベースライン時の視野、OCTでの異常検出、・薄い中心角膜あつ、・高眼圧、・高齢、・家族歴、・C/D比大、・視神経リム面積小、・PPA-べオタが大きい、・角膜ヒステレシスが低い、・眼還流圧が低い、拡張期と収縮気圧が低い、2型糖尿病、・落屑症候群
〇治療中のサイン:アドヒアランス両行群とアドヒアランス不良群の患者背景を比較すると、女性よりも男性、高齢者よりも若年者のアドヒアランス不良になりやすい。点眼機関が長くなるほど、点眼を忘れる人が多くなる傾向がある(Newman -Casy PA, Ophthalmology , 2020:127:477-483.)。 患者のストレスをケアすべし。患者のストレスを訊きだしより副作用の少ない点眼薬に処方を変更する。
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