神経眼科

[No.2165] 下向き眼振とは

下向き眼振は、眼が急速に下向きに急速に動くことを特徴とする不随意眼球運動の一種です。 通常、小脳または脳幹の病変(延髄と頚髄の境界部、小脳虫部など)によって引き起こされます 。アーノルドキアリ奇形1型が有名。SCA6(6型脊髄小脳変性症),MSA(多系統萎縮症)、水頭症、傍腫瘍症候群、血管障害、椎骨動脈拡張、薬物中毒、などでも起きる。(前半規管から前庭神経核への経路の障害で、眼球を上転させる非抑制トーヌスが眼球のドリフトを起こし、その修正のために下向きのジャークをおこすともいわれる。) 下向き眼振の症状には、めまい、回転性めまい、平衡感覚の低下、吐き気または嘔吐、複視またはかすみ目、頭痛、過敏症、目に見える物体がリズミカルに飛び跳ねている感覚などがある 。動揺視のために下方視や読書が困難。下向き眼振の治療法は、根本的な原因によって異なります。 場合によっては、持続性眼振の治療に薬物療法が推奨されることがありますが、すべての医療従事者がこれらの薬物療法が有効であるか、副作用が利点を上回るかという事に同意しているわけではありません。 眼振を持って生まれた人は、この症状を治すことはできません。 ただし、眼鏡やコンタクトレンズの恩恵を受ける場合もあります。 これらは眼振を解決するものではありませんが、視界が鮮明になることで目の動きを遅くすることができます。 これらの症状のいずれかが発生した場合は、できるだけ早く医師の診察を受けることが重要です 。

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