神経眼科

[No.2169] まぶしさと付き合う③/6 片頭痛 光に脳が過敏反応

まぶしさと付き合う③/6 片頭痛 光に脳が過敏反応

 「まぶしさも片頭痛も、光の刺激で起きています」

まぶしさと付き合う<3>片頭痛 光に脳が過敏反応

調光コンタクトレンズに、遮光眼鏡を重ねて使うB子さん。「眼鏡は場面に応じて2種類を使い分けています」と話す(神奈川県藤沢市で)

 2020年12月、神奈川歯科大横浜クリニック(横浜市)の診察室。神奈川県藤沢市の会社員B子さん(24)は眼科医、原直人さん(国際医療福祉大教授)の説明を聞いて、驚いた。

 その10か月前、所属するフットサルチームの活動で訪れた体育館で突然の異変が表れた。まぶしさで白いボールが見づらく、目の奥や頭が激しく痛み出した。

 症状は一晩で治まった。数日後、室内の照明やテレビの画面にまぶしさを感じた。視界にアメーバのような物が見え、目の奥から頭痛が広がった。

 眼科では「目に問題は見つからない」とされ、脳神経外科では「脳の画像も脳波も異常はない」とされた。

 ちょうどコロナ禍に入ったタイミングで、当時通っていた専門学校はリモート授業になり、運動する機会も減っていた。

(ネット非公開:この記事の続きの要点抜粋);症状はウォーキング、整体でも改善せず。原さんを受診。原さんによると、B子さんのまぶしさや頭痛は、光に対して脳が過敏に反応しているために起きているとみられた。自宅の照明をLEDから黄色の電球に交換。調光機能のあるコンタクトレンズと遮光眼鏡使用。光による片頭痛との診断で治療薬を処方された。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が痛みやまぶしさを増強させることもある。原さんは、「光の刺激で起こる頭痛やまぶしさなどの改善には、眼科や脳神経内科、精神科などが連携して診療にあたることが望ましい」と話す。ーーーー

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