第 110 回神経眼科勉強会通知をいただき少し予習してみました。清澤は当日に参加して各演題にこのブログでコメントを加えました。演者と指導医の先生方ご苦労様でした。
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日 時:2024(令和 6)年 6 月 12 日(水)18:30 ~ 20:00
場 所:東京医科大学病院(地下鉄 西新宿駅下車徒歩 1 分)
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教育研究棟(自主自学館)3 階会議室 A
(別紙地図をご参照ください)(18:00 より受付開始)
担当校:東京医科大学眼科
1.「COVID-19 に関連する神経眼科疾患の 2 例」
○中田梨沙、水井徹、毛塚剛司、後藤浩.(東京医大):一例めは内斜視で抗GQ1b抗体陽性でフィッシャー症候群、2例目はMOG抗体陽性視神経炎でした。
参考記事:
2.「視神経周囲の網膜下液で診断がつかず困っている症例」 ○榎本綾乃.(帝京大学):この症例は眼球抗局部の扁平化や乳頭の形状、また反対癌の変化も見て脳圧亢進があるのではないかとの意見が有りました。
関連があるかもしれない清澤の記事記事:上記の通り、この症例はこのカテゴリーではなさそうでした。
3.「繰り返す眼痛をきたし外科的治療を施行した視神経髄膜腫の1 例」 ○山上明子(井上眼科病院)
清澤のコメント:視神経髄膜腫では疼痛はないことが多いようですね。治療としては、経過観察以外では、放射線治療がなされることが多いと思います。大きな髄膜腫だったが、患者さんは容貌の変化を嫌ったので、鼻腔から生検して悪性腫瘍除外した。あとはZAPという特殊な放射線治療へ進んだと。
4.「進行する求心性視野狭窄の 1 例」○馬場昭典(東京慈恵医大)
清澤のコメント:??網膜色素変性(杆体ジストロフィー)?、ファンクショナル視野障害???:強度近視も緑内障もあり、網膜循環も悪いから、他局所ERGで視野欠損と網膜機能低下領域の対応を見てはどうかとの発言があった。脳脊髄液減少症も検討をとの意見有り。
5.「診断に苦慮した虚血性視神経症の一例」 ○弓狩雄斗、北川順久、花栗潤哉、加島陽二(日本大板橋)
清澤のコメント:虚血性視神経症ではまず、“動脈炎型と動脈の炎症を伴わない“非動脈炎型”に分けられますが、この症例のピットフォールはどこにあったのか。緑内障と合併した非炎症性虚血性視神経症との結論だった。片眼ならば、頸動脈の切迫閉塞も除外(頸動脈ドップラー)要との発言もあった。関連記事:
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