全身病と眼

[No.2087] 「野菜から食べる」は絶対ダメ…医師・和田秀樹

清澤のコメント:(⇒リンク、和田秀樹先生の記事)に、70歳以上の老人は野菜から食べて、肉を食べ残すのは危険だということが書いてありました。私も間もなく70歳になるのですが、最近筋肉の量が減って歩行速度も落ちていることを自覚しております。老人はたんぱくを十分に摂って体重を維持することの必要性を自覚しています。また最後の段ではうつ病にも言及しています。私の扱う高齢女性に多い眼瞼痙攣では鬱症を伴う人も多くみられます。身体的な不調がその原因と考えていますが、眼瞼痙攣では鬱に対する対応も必要です。

   ーーーー本文要約ーーーー

① 70歳以上の日本人の5人に1人がタンパク質不足だということです。高齢者には、加齢とともに食事量が減り、消化機能が落ちてくるため、野菜でお腹いっぱいになってしまい、筋肉の材料であるタンパク質を十分にとれなくなることがあります。和田秀樹医師は、「高齢者に『ベジファースト』はお勧めできない」と述べています。また、食事量が減ってしまう理由は、年齢とともに胃の機能が低下するからです。胃から小腸へ食べ物を送る蠕動ぜんどう運動も低下します。そうすると消化に時間がかかります。食べたものが胃の中にとどまっているので、すぐにはお腹も空きません。

② 「ベジファースト」よりも「ミートファースト」を実践することで、食事量を減らしても、栄養をしっかりとることができます。ミートファーストのルールは以下の通りです。

  1. 最初に肉を食べる。筋肉の材料をしっかりとる。
  2. 次に野菜を食べる。腸内環境を整える。
  3. 最後に炭水化物。

高齢者はタンパク質不足になりやすく、70歳以上の日本人の5人に1人がタンパク質不足といわれています。ミートファーストを実践することで、肉からアミノ酸のトリプトファンを摂取し、幸せと意欲が向上することがわかっています。また、コレステロールはセロトニンを脳に運ぶ役割を果たしているため、肉を食べることで幸せになれます。ただし、バランスが大事であり、「かくれ栄養失調」に陥るリスクが高まります。70代前半までは認知症よりうつ病の人が多く、食欲がない、やる気が起きない、夜何度も目が覚めるなどの症状があれば危険です。1

③ このテキストは、うつ病の原因と症状、予防と治療について説明しています。主な内容は以下のとおりです。

  • うつ病の原因は心因と身体因があり、心の拠り所を失ったり、栄養失調やセロトニン不足になったりすると発症する可能性がある。1
  • うつ病の症状は高齢者では身体化症状として現れやすく、だるさや食欲不振などが見られる。2認知症と間違えられることもあるが、認知症は年単位で進行し、うつ病は月単位で急変することが特徴である。3
  • うつ病の予防と治療には、陽の光を浴びたり、タンパク質豊富な食事を摂ったり、外出したりすることが効果的である。重症化する前に早めに受診することも大切である。4

メルマガ登録
 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。