エタンブトール視神経症の患者さんが定期検査に来院されました。
エタンブトール視神経症は、抗酸菌症治療薬であるエタンブトールの副作用の一つです。エタンブトールは、脂溶性の薬剤であり、視神経へ移行することで神経毒性を生じます1。エタンブトール視神経症の原因は、エタンブトールの投与量や投与期間によって異なります。視神経症の発生率は、投与量が20mg/kg以上の場合に高くなるとされています2。エタンブトール視神経症の症状は、視力低下、色覚異常、視野狭窄などがあります。眼底所見は基本的に正常ですが、軽度のdisc腫脹を認めることもあります3。エタンブトール視神経症の対応としては、エタンブトールの投与を中止することが必要です。また、視力低下が進行している場合には、ステロイド投与が必要な場合があります4。エタンブトールの投与前には、患者に対してエタンブトールの副作用について十分に説明し、投与中は定期的に眼科で評価を受けることが重要です15。
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