[No.2371] 内視鏡検査後の調節力低下・視界のぼやけ？

内視鏡検査後の調節力の低下やぼんやりした視界の原因は、いくつかの要因が考慮できます。

1. 処置後の調節力の変化:

   • 内視鏡検査は目の疲労を引き起こすことがあります。手術後、一部の患者さんは調節力が低下し、視界がぼんやりとしたと訴えたり、ピントが合いにくいと訴ることがあります。これは一時的なもので、多くの場合、1〜2ヶ月以内に改善します。処置に使用されたアトロピンなどの薬剤との関連も考慮されます。

2. 加齢による調節力の低下:

   • 年齢とともに、目の調節力は低下します。加齢による調節機能の変化が、視界のぼんやり感やピントの合いにくさに影響を与えることがあります。患者さんはこの加齢性の変化に、処置を受けた後で気が付いた可能性もあるでしょう。

3. 手術中の体位や麻酔の影響:

   • 手術処置中の体位や麻酔は、目の調節力に影響を及ぼすことがあります。特に一般的に全身麻酔を受けた患者さんは、調節力の変化を経験する可能性があります。

4. 眼圧の変動:

   • 手術中や手術後、稀に眼圧の変動が調節力に影響を与えることがあります。眼圧の変動（急性狭角緑内障）は、激しい視界のぼんやり感やピントの合いにくさを引き起こす可能性があります。術後の眼圧が高くないか、隅角が狭くないかを考えることが必要でしょう。

これらの要因の多くは、一時的なものであり、多くの場合、適切なケアと休息によって改善されます。しかし、視界のぼんやり感が3日以上続く場合は、眼科医の診察を受けることをお勧めしますという記載もありました。

調節力の低下がその訴えの原因かもしれないと考えると、ミオピン点眼薬の処方も考慮されそうです。以下にミオピン点眼液の基本情報を採録します。