全身病と眼

[No.2822] 「新型コロナウイルスは過去のもの?」という記事紹介

関東中央病院の広報誌である「緑のひろば」に、「新型コロナウイルスは過去のもの?」という感染症管理認定看護師の伊藤紘恵さん執筆の記事が出ていました。流行は未だ収束してはおらず、今の時節に重要な情報と思いますので、その論旨を採録します。

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新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから1年が経過した現状を分析し、引き続き感染対策が重要です。

まず、5類移行後、行動制限がなくなり、感染対策が個人の判断に委ねられるようになりました。マスク着用が減少し、日常生活が平常を取り戻しつつある一方で、新型コロナウイルスは依然として存在し続け、注意が必要です。

また、感染者数は依然として季節によって増減を繰り返しており、特に夏季と冬季に増加する傾向が見られます。重症化のリスクは減少していますが、一部では依然として重症化する人もおり、感染対策の継続が求められます。

マスク着用に関しては、個人の判断に任されるようになったものの、風邪症状がある場合にはマスクを着用し、他者への感染を防ぐ姿勢が重要です。

さらに、ワクチン接種や治療薬、医療体制の変化もあります。20233月末で特例的な支援が終了し、41日以降は通常の医療体制に戻りました。ワクチン接種は65歳以上や重症化リスクの高い人が対象となり、それ以外の人は任意接種です。治療薬やPCR検査費用も通常の医療費負担となり、5類移行前の厳重な隔離措置や受診前の電話相談といった対応はなくなりました。これにより、新型コロナウイルス感染症は他の一般的な感染症と同様に扱われるようになりましたが、今後も基本的な感染対策が重要です。

コロナウイルスが依然として存在する中で、個々が適切な感染対策を取り続ける重要性があります。

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