重要性  認知症は個人や社会の幸福に大きな影響を与えることを考えると、認知症の予防は最優先事項です。米国および世界の認知症の高齢者の数は、人口の高齢化と成長の結果として増加すると予測されています。したがって、潜在的に変更可能な認知症の危険因子を特定することが重要です。視力障害は、認知機能低下の加速と認知症の発症の危険因子として特定されています。視力障害の推定90％は予防可能であるか、まだ治療されていません。それにもかかわらず、視覚障害は、公衆衛生政策と研究の優先順位を形成するために使用される認知症の危険因子の主要なライフコースモデルには含まれていません。

目的  ：視覚障害を含めることにより、潜在的に修正可能な認知症の危険因子の既存のモデルを強化し、米国の人口におけるこれらの危険因子の寄与を推定すること。

  健康と退職に関する調査の2018年ラウンドのデータを使用した、人口ベースの横断的調査の設計、設定、および参加者。分析は2021年3月11日から9月24日まで実施されました。調査対象集団は50歳以上の米国成人の確率サンプルでした。

曝露  視力障害を含む、潜在的に修正可能な認知症の危険因子。

主な結果と対策  視力障害およびその他の認知症の危険因子に関連する認知症の推定人口帰属率（PAF）が計算されました。PAFは、危険因子が排除された場合に予防される可能性のある認知症の症例数を表します。

結果  健康と退職に関する調査の確率サンプルには、16,690人の参加者が含まれていました（加重人口統計特性：女性54.0％、65歳以上52.0％、黒10.6％、白人80％、その他として識別された9.2％[アメリカンインディアンまたはアラスカ先住民を含む、 、アジア人、およびハワイ先住民または太平洋諸島民］。ただし、特定のデータは入手できませんでした）。PAFモデルの12の認知症危険因子は、米国の認知症症例の推定62.4％に関連していました。認知症のPAFの加重が最も高い危険因子は高血圧（12.4％）でした。視力障害のPAFは1.8％であり、米国で流行している10万人以上の認知症の症例が健康な視力によって予防された可能性があることを示唆しています。

結論と関連性：  潜在的に修正可能な認知症の危険因子の既存のライフコースモデルは、視力障害を含めることを検討するかもしれません。視力障害の大部分は費用効果が高いが十分に活用されていない介入で治療できるため、これは認知機能低下を遅らせ、認知症の発症を防ぐことを目的とした将来の介入研究の実行可能な目標となる可能性があります。

　　ーーーエディトリアルーーー

2022年4月25日