近視・強度近視

[No.2454] ドーム状の黄斑症 Dome shaped maculopathy とは

清澤のコメント:先の医科歯科大学の発表で取り上げられたドーム状の黄斑症について説明します。強度近視患者眼底で10%ほどもあるという事なので、次回強度近視を見るときはその有無に注目してみたいと思います。

ドーム状の黄斑症(Dome-shaped maculopathy、DSM)は強度近視と関連する興味深い状態です。

  1. 定義と外観

    • ドーム状の黄斑症DSMは、黄斑前方に凸面状の突出部(硝子体腔に向かって湾曲)を特徴とします。
    • 通常、強度近視(重度の近視)の人々で観察されます。
    • 光干渉断層画像法(OCT)を使用して視覚化すると、黄斑はドーム状に見えます。
  2. 病態生理

    • ドーム状の黄斑症(DSM)は、局所的な強膜厚と関連しているようです。
    • この厚さの変動は、屈折調整(目の最適な焦点を得るための調整)の過程による非対称な強膜成長から生じる可能性があります。
  3. 臨床的特徴

    • ドーム状の黄斑症(DSM)の臨床的スペクトルはさまざまです:
      • 一部の人は無症状です。
      • 他の人は歪んだ視覚(メタモルフォプシア)を経験します。
      • 年月をかけて徐々に視力が低下することがあります。
    • ドーム状の黄斑症(DSM)の視覚障害は、いくつかの要因により引き起こされます:
      • 網膜色素上皮の変化
      • 網膜下の漏斗状浮腫
      • 近視性脈絡膜新生(異常な血管成長)
  4. 疫学

    • ドーム状の黄斑症(DSM)は、病院を受診した患者の**約10.7-12%**の強度近視眼で発生します 。
    • 強度近視が世界的に広がる中で、ドーム状の黄斑症(DSM)の理解と管理が重要です。

まとめると、ドーム状の黄斑症(DSM)は強膜の生体力学、近視、および黄斑の変化の興味深い相互作用を示しています。研究者は引き続きこの病態を探求しており、OCT技術の進歩により視覚化と理解が向上しています 。

下図はドームシェイプトマクラの典型像:出典

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東京医科歯科大で強膜線維構造を可視化

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