カラーコンタクトレンズの現状と課題 月山純子先生講義 聴講印象記
この演題でのセミナーが放送された。その要点の聞き取りメモを今日は収載する。海外産の粗悪品が多く、ご注意願いたい。
カラーコンタクトレンズの現状
2009年に度無を含めてすべてのレンズが高度管理医療機器になった。
しかし、Cl 処方での受診が遠のいているのではないか?:60代女性、ワンデーカラーコンタクトレンズ使用の例。2024年では、高含水が増えている。
エタフィルコンAという素材は柔らかく生理的に安定している。
デザインも良くなった。利用者は、気に入った色40%、装用感36%、安全性28%を気にしてレンズを選んでいる。
乱視用カラコンの品種は少ない:そこで個人輸入に向かいやすい。(そこには粗悪品も多い)ツーウィークメニコンレイは制作範囲が広がっている。メニコンのHPにこの啓発サイト(マリナさん)もある。
カラーコンタクトレンズの課題
- 酸素透過性の低い物が多い。:低含水性HEMA素材は、50年前のもので良くない。(低含水性HEMAは含水率38%、酸素透過率は低く、1時間の仮眠で角膜肥厚が8%などと悪く、良い物での2%とは違う。)これはシリコーンハイドロゲルではない。5年使用で角膜脂肪変性の例の提示(-9.50Dで血管進入のなれの果て):中央は熱くないが、2-4ミリで-10Dのレンズでは 厚さが、250ミクロンもある。
- 大きさが適切か: 直径が大きいと良くないcontact lens related red eyeを起こす.
- 色素は包埋されているか:こすり洗いで(金属性)色素のの落ちが見られる不良品も見られる。しっかりした色素の包埋が必要。
まとめ:
・カラコンは広い世代に浸透しており、優れたデザインで酸素透過性の高いものもある。
・遠近両用や乱視用カラーコンタクトも出てきている。
・まだ酸素透過性の低い物や、直径が大きすぎるもの。色落ちする粗悪なレンズも見られる。
コメント