日米におけるオルソケラトロジーの現況は?
最近、米国でオルソケラトロジー(夜間装用で角膜の形を穏やかに変え、日中は裸眼で過ごす方法)を始めて、現在も良好な裸眼視力を維持している家族の患者さんを診察しました。米国ではこの治療を選ぶ方がじわじわ増えていると話しておいででした。では数字はどうでしょうか。公的な「患者数の年次統計」は日本・米国とも未整備ですが、毎年のレンズ処方状況を国別に集計する国際調査から、OKが“全コンタクトレンズ・フィッティング”に占める比率を読むことができます。四捨五入の関係で0%表記は「1%未満」を含みます。PentaVision
直近4年の推移(OK=全フィットに占める割合)
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日本:2021年 0% → 2022年 0% → 2023年 0% → 2024年 0%(同調査)PentaVision+3PentaVision+3PentaVision+3
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米国:2021年 0% → 2022年 1% → 2023年 0% → 2024年 3%(緩やかに上昇)PentaVision+3PentaVision+3PentaVision+3
この指標は“その年に新たに処方・再処方されたレンズの内訳”なので「装用者総数」ではありませんが、臨床現場の勢いを反映します。米国は2024年にOK比率が3%まで上向き、日本は0%(=1%未満)で横ばいで、まずはこれからというのが現状です。PentaVision
一方、日本の規模感を示す古いが参考になる数字として、業界サイトは2018年時点の国内累計OK患者約11万人、年間レンズ出荷は2018年で約2.8万枚と紹介しています(推計値)。公式統計ではない点にご注意ください。夜コン。手術しない視力矯正治療「オルソケラトロジー」
では、今後は?
世界的には「近視進行抑制(マイオピアコントロール)」の選択肢としてOKが位置づけられ、硬性レンズ領域では“オルソ/マイオピアコントロール設計”の処方比率が拡大してきたとする年次レポートもあります。臨床研究でもOKの眼軸延長抑制効果を支持するエビデンスが蓄積しつつあり、治療選択の一つとしての存在感は確実に高まっています。PentaVisionコンタクトレンズジャーナル当医院でもようやく20例を超えてきました。
安全性については、装用・ケアの遵守が前提ですが、日本の多施設後ろ向き研究で微生物性角膜炎の発症率は1万患者年あたり5.4件と報告され、最新のリスク評価も概ね同程度を示します。定期検査の継続と適切なレンズケアが重要です。PubMedメニコン
まとめ
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「患者数の年次推移」は公的統計が乏しいため、OKが全フィッティングに占めるシェアを代替指標として評価すると、米国は0~1%(2021–2023)→3%(2024)へ上昇、日本は0%で横ばい。PentaVision+3PentaVision+3PentaVision+3
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日本でも近視進行予防の理解が広がれば、OKの需要は増える可能性があります。すでに2018年時点で累計約11万人という推計もあり、素地はあります。夜コン。手術しない視力矯正治療「オルソケラトロジー」
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ただし適応は慎重に。年齢・角膜形状・衛生管理能力・代替手段(低濃度アトロピン、多焦点CL、屋外活動など)を総合評価し、利益(裸眼生活・進行抑制の期待)とリスク(感染・ケア負担)を丁寧にご説明します。最新エビデンスと安全管理の徹底を前提に、当院でも個別にご相談に応じます。コンタクトレンズジャーナル
(出典:Contact Lens Spectrum「International Contact Lens Prescribing」2021–2024各年版/国内業界サイトの推計データ、他)PentaVision+3PentaVision+3PentaVision+3夜コン。手術しない視力矯正治療「オルソケラトロジー」
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