小児の眼科疾患

[No.2725] 七夕と目の健康の話題です。

今年も七夕が近づいてきました。自由が丘の屋内アーケードひかり街では、色紙の短冊を用意して親子で七夕飾りに願いを書くようにさせています。昨日は好天の下、七夕飾り用の笹竹を抱えた幼稚園生くらいの子供を連れた母子連れも見かけました。


七夕は、織姫と彦星が一年に一度、天の川を越えて会うことができる特別な日です。この伝説には「遠く離れた二人が目に見えない星々を通じて結ばれる」というロマンチックな要素が含まれています。

目の健康と結びつけるため、日常生活に取り入れられるポイントを盛り込んだ七夕のエピソードを選びました。

エピソード

織姫と彦星は、お互いに会うために長い間、目を使って星空を見つめ続けます。その過程で、目の健康がいかに重要かを学びます。彼らは、目の健康を保つためのいくつかの重要な習慣を見つけ出しました。現代の織姫と彦星である若者には次のことをお勧めいたします。

  • 遠くを見る習慣: 織姫と彦星は、毎日遠くの星空を見つめることで目の筋肉を鍛え、目の疲れを防ぎます。これにより、近視を予防する効果があるでしょう。(20-20-20の習慣の勧め:20分ごとに20フィート(約6メートル)離れたものを20秒間見るというものです。この簡単なルールを守ることで、長時間のデジタルスクリーン使用による目の疲れを軽減できます)

  • 目を休める時間を設ける: 織姫と彦星は、長時間星空を見つめるのを避け、定期的に目を休める時間を持つことで、目の疲れやドライアイを防ぎます。(定期的に目を休めるための既存のスローガンとしては「20-20-20ルール」が広く知られています。これは、「20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)離れたものを見る」というルールです。このスローガンを覚えて実践することで、目の疲れを軽減できます)

  • 自然の光を浴びる: 星空を見上げるためには、昼間も自然光を浴びる必要があります。日中も、一日2時間を目安に戸外で活動することで、近視進行を抑えて目の健康を保つことができるでしょう。(一日2時間の戸外活動の勧め:近視進行を防ぐためには、一日2時間の戸外活動が効果的です。自然光の下で過ごすことで、近視の進行が抑制されることが研究で示されています。毎日、屋外で遊ぶ時間を確保することが重要です)

最近、東京医科歯科大学などで進んでいる近視進行予防の手立てには、①低濃度アトロピンの点眼と②オルソケラトロジー(夜間コンタクトレンズ)装用が報告されています。

まとめ

七夕の伝説に基づいたエピソードを通じて、読者に目の健康の大切さを伝えます。特に、現代では多くの人がスマートフォンやコンピュータを長時間使用するため、定期的に遠くを見る習慣や、定期的に目を休めること、そして十分な自然光を浴びることの重要性を強調しました。

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「たなばたさま」は日本の伝統的な童謡で、七夕に関連した歌です。歌詞とその意味は以下の通りです。

歌詞

ささのは さらさら
のきばに ゆれる
お星さま きらきら
金銀 砂子
五しきの たんざく
わたしが 書いた
お星さま きらきら
空から 見てる

意味

  1. ささのは さらさら のきばに ゆれる:

    • 笹の葉がさらさらと音を立てながら軒先で揺れています。
  2. お星さま きらきら 金銀 砂子:

    • お星さまがきらきらと輝き、金や銀の砂のように見えます。
  3. 五しきの たんざく わたしが 書いた:

    • 五色の短冊に私が願い事を書きました。
  4. お星さま きらきら 空から 見てる:

    • お星さまがきらきらと輝きながら、空から見守っています。

この歌は、七夕の日に笹に飾り付けをして、星に願いをかけるという風習を描写しています。短冊に願い事を書いて笹に吊るすことで、願いが天に届くとされています。

「たなばたさま」の作詞は権藤はなよ(ごんどう はなよ)、作曲は下総皖一(しもふさ かんいち)です。この歌は1930年代に作られ、日本の多くの幼稚園や保育園、小学校で七夕の季節に歌われています。

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