小児の眼科疾患

[No.183] 「赤ちゃんを転ばせないで」:清澤共著の本に好意的な書評を戴きました

清澤のコメント:筆頭著者の藤原一枝先生がアマゾンに寄せられた好意的な書評が寄せられたことを教えてくださいました。わずかな長さの部分ですが、眼底所見の部分を私(清澤)が担当させていただきました。手元に数冊ですが著者分があります。見たい方はアマゾンで購入されるか、至急医院受付にお知らせください。

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アマゾン上位レビュー、対象国: 日本 5つ星のうち5.0

 あなたも無関係ではない!これから子育てにかかわるすべての方に読んでいただきたい

2021年1211日に日本でレビュー済み  Amazonで購入

乳幼児を「虐待し」死傷させる悲惨な事件の報道が後を絶ちません。多くの人は「何と酷い親なんだ!厳罰に処するべきだ。」と考えるが「自分たちには無縁の話だ」と考えるでしょう。
 しかし、この本を読むとそのような「他人事」でなく「明日は我が身」に起きる可能性があることが分かります。子どもの様子がおかしいので救急車を要請し病院で検査をしただけで貴方は「虐待」の加害者として扱われることになる可能性があるのです。しかも、家族が弁明しても受け入れられず長期間子どもの居場所さえ教えてもらえなくなるのです。
 その理由は脳の画像診断の結果一定の所見があった場合、医師は虐待の可能性があるとして児童相談所に通報することになっているからです。そして児童相談所はその子供を加害者である親から引き離し「保護」する仕組みになっているからです。これは皮肉なことに「児童虐待防止法」に基づき作られた制度なのです。
 しかし、最近そのような事例で「冤罪」を訴える保護者が増え、裁判でその主張が認めれれたことが新聞でも取り上げられるようになりました。
 乳幼児を「虐待」から守らなければならないことは言うまでもありませんが「冤罪」を訴える家族の声にも耳を傾ける必要があります。そして、何より心身の成長著しい乳幼児期を親の元で養育されるというかけがえのない権利を親と子ども双方から奪ってしまうことは、虐待によって命を絶たれるのと同等の重みのある問題です。
 脳外科の医師である筆者は先ず「故意にせよ過失にせよこのような怪我をさせない」為に家族に注意して欲しいことを訴えています。その上で、「子どもが保護」されると親子の関係はどうなってしまうのか。その間、子どもはどの様な環境に置かれるのか。どうしたら子どもを返してもらえるのかなどについて述べています。そして、このような冤罪問題がなぜ起こるのか我が国の「虐待」判定ルールの問題点にも言及しています。
 漫画や具体的な事例を沢山使い、分かり易くしかも掘り下げて解説してある平易で読みやすい本です。「幸せな子育て」が出来るように、これから出産を迎えるご家族、おじいちゃんおばあちゃん、子育てにかかわる多くの方々に読んでいただきたい本だと感じました。

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