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[No.2098] 自由診療にすがり急逝した乳がん患者の末路 岩澤 倫

清澤のコメント:高名な歌舞伎役者の妻が、自由診療にすがった末に癌で死亡するという事例が2017年にあった。それを聞いてから久しい気がするが、(本文にリンク⇒)少し前のもの(2020年)だがこんな記事がネットに残っていた。この記事によれば、京橋に有った保険外診療を行っていたクリニックは2019年に破綻したとのことでである。現在でもガン免疫療法というのは行われているのだろうか?患者側での医療の選択では、はやはり確立されたエビデンスのある方法を選択するということが必要であると感じられる。

ーーーー記事の要旨ーーーー

  • 自由診療の免疫療法の危険性:早期の乳がんに手術を受けず、高額な自由診療の免疫療法を選んだ女性が、転移して死亡した事例を紹介。自由診療の免疫療法は、有効性が確認されておらず、副作用で死亡するリスクもある。
  • 本庶佑氏の免疫療法との違い:2018年にノーベル賞を受賞した本庶佑氏の免疫療法は、オプジーボというがん治療薬で、免疫細胞にがんを攻撃させる仕組み。これに対して、自由診療の免疫療法は、患者の血液からリンパ球を分離して培養する方法で、臨床試験で有効性が証明できなかった。
  • 医師の裁量権と患者の選択:自由診療の免疫療法は、医師に裁量権が認められているため、違法ではない。しかし、患者は本気で効くと信じてしまう。最初の治療選択が最も重要であることを知り、信頼できる情報源から情報を得ることが必要だ。
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