緑内障

[No.2098] 危険な急性緑内障発作とは:中本先生記事

日刊ゲンダイヘルスケアに日本医科大の中本先生が急性緑内障発作の危険性を警告する記事を書いています。中高年になって水晶体が厚くなり、角膜後面と虹彩前面のなす角度(前房隅角)が狭くなって、その許容限度を超えると通常は10から20ミリメートル水銀柱程度の眼圧が40から60にも急激に上昇し、頭痛と眼痛、そして吐き気や嘔吐を示す閉塞隅角緑内障発作を起こすことがあります。眼科医は通常の診察時にもこの隅角が狭くないか、緑内障発症の直前ではないかを考えながら診察します。そして、前房隅角が著しく狭い時には散瞳検査を控えたり、レーザー光線を用いたレーザー虹彩切開術や白内障手術(水晶体摘出術と人工水晶体移植手術)をお勧めしたりします。外科医から緑内障だそうだが散瞳を伴う薬剤を使用した検査や手術に耐えられるかという問い合わせ電話をいただくこともしばしばあります。もし狭隅角緑内障が自然発症してしまえば、救急疾患としての眼科病院受診が必要です。末尾に私の記事もリンクしておきますね。

    ーーーーリンク⇒記事の要旨採録ーーーー

「急性緑内障発作」は激しい頭痛や吐き気がサイン…一晩で失明する危険も

2023年10月21日 09時26分日刊ゲンダイ ヘルスケア


(眼圧は夜間に上がりやすい(写真はイメージ))

  • 急性緑内障発作とは:突然眼圧が急上昇し、激しい眼痛や頭痛、吐き気や嘔吐、目の充血や視力低下などの症状を引き起こす緑内障の一種。最悪の場合、一晩で失明する危険がある。
  • 発症の原因と危険因子:眼球が小さくて房水の排出口が狭い「狭隅角」の人が、暗い場所や下向きになることで排出口が塞がり、房水がたまって眼圧が上がる。遠視や加齢、家族歴などが危険因子。胃薬や風邪薬などの薬も眼圧を上げる作用がある。
  • 発作の前兆と対処法:夜間に頭痛が起こり、光を見ると虹がかかったように見える「虹視症」が片目に生じると、発作の前兆となる。発作が起きたら速やかに救急車を呼び、眼圧を下げる薬を点滴や点眼する。その後、白内障手術やレーザー虹彩切開術などで再発を防ぐ。

 ーーーー最近の私の記事(主に発作前の対策です)ーーーー

1、隅角が狭くて緑内障発作予防に虹彩切開が必要といわれた。どうする?

2,虹彩切開を必要とするような浅い前房を識別する3つの方法

◎ 

3,浅前房が今回の眼科受診で指摘されたのはなぜですか?

 

 

 

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