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[No.209] 「21世紀は水戦争!? 海なし県で地球の「水事情」を学ぶ」という記事の紹介

清澤のコメント: 「21世紀は水戦争!? 海なし県で地球の「水事情」を学ぶ」という記事です。その要点を採録します。私の故郷、長野県松本市は豊かな伏流水で知られています。(前の記事)今後は「深めの井戸を掘り地下水を採取する権利」などが金や石油と共に価値を持つ日が来るのでしょうか?今は亡き父が、「安曇野で採取された只の水が、ペットボトルで売れる時代になった。」と呆れるていたのを思い出しました。 これは、Yahoo! JAPAN SDGsより、とっておきのおすすめ情報」ということで紹介された記事。2019.05.30

   ――――要点――――

海がないかわりに、長野にたくさんあるのが「山」。面積の8割が山地で、日本アルプスや八ヶ岳など有名な山をいくつも有しています。

信州大学 理学部理学科・物質環境学コースで助教を務める榊原厚一先生。「山の水循環」や「水循環の始まり」を研究テーマとし、2018年に信州大へ赴任した。

目に見えない「地下水」が、私たちの暮らしを支えている

まず地球上に存在する水について紹介しますね。

やっぱり「海洋」にある水が多い?海洋には32260万立方マイルの水が存在している

海水を人間がそのまま飲むことはできません。水資源としては、地上にある「淡水」が重要です。

海洋や氷河に比べると、すごく少なく感じます。:きわめて重要なのが「地下水」。

河川が1万立方マイルなのに対し、地下水は200万立方マイル。地面を数m掘れば地下水が出てきて、水資源として使用できる。目に見えないので普段は意識しづらいですが、私たちの足の下には膨大な量の地下水が存在していて、人間の生活を支えている
雨は地面にも染み込みますよね。それが地下水になる?

スタートは海。太陽がなければ水は循環しない water cycle

水循環の始点となるのは「海」なんです。そして太陽光が極めて重要です。水が気体に変わる際、大きなエネルギーを必要とします。そのエネルギーが太陽光です。

海上に発生した水蒸気は、風によって陸地へと運ばれていきます。そして山にぶつかると「上昇気流」になるんです。山の上の方は気温が低いですから、上昇気流は山頂に近づくにつれて急激に冷やされます。すると水蒸気が凝結して雲になり、雨や雪となって降り注ぐんです。

その雨や雪が、河川と地下水を通じて海へ流れ込むと。下流へ流れていく過程で地下水が「湧水(ゆうすい)」として湧き出て、河川の水量が増えている。海の浅い部分では、「海底湧水」として淡水が湧き出ています。

地下水はゆっくりゆっくり地面へ染み込んで、長い時間をかけて移動します。ニュージーランドにある機関の研究では、雨が地上に降って、海底湧水となって出てくるまでにかかった時間が「平均180年」という結果が出たそうです。

湧水は「温度」も特徴的です。湧水の温度は常に一定なんですよ。

── 地下水って成分的には? 地下水は地面へ染み込む過程で不純物が濾過された、とてもきれいな水なんです。水に含まれる養分の観点からは、河川が非常に重要になってくると思います。洪水も同じですね。山の方の肥沃な土砂が、洪水によって人の住む下流部へと流され、堆積する。そこで作物を作ると、よく成長する。自然環境の観点からは、山の恵みを海へともたらしてくれる重要な要素なんです。

山が痩せると、海も痩せてしまう

── 今の日本では、林業の人手不足も問題になっています。山に入る人が減り、管理が不十分になると「山の恵み」が減り、海にも影響する。水循環の観点からみても、山の機能低下は問題。山の持っている栄養が取り込まれる前に、水が流れてしまうことになります。すると、山から海への栄養分の流入も減ってしまう。だから、森林が間伐などによって適切に管理されて、山本来の持つ機能が最大限発揮されることが大事なんです。


また、世界的には水不足も深刻です。『「水」戦争の世紀』という有名な本では、20世紀の戦争が石油をめぐって起こったとするなら、21世紀の戦争は水をめぐるものとなるだろう」と書かれています。水は循環していますから、どこかで水を取りすぎれば、どこかが足りなくなる。それがエスカレートすれば、資源の奪い合いに繋がる。

いま、世界では「持続的な発展」についての議論が活発です。人間の生活レベルを昔に戻すのではなく、環境のことも考えながら発展させていきましょう、と。環境に負荷をかけない成長が大事だと思います。

 

家の蛇口をひねれば、自動販売機のボタンを押せば、いつでも当たり前に手に入る水。でも、それが当たり前でなくなってしまう未来が、例えば山でのポイ捨てによって生まれてしまうかもしれません。

  • 執筆友光だんご

twitter: @inutekina

 

名水百選選抜総選挙:https://www.env.go.jp/water/meisui/H27senkyo/sight/sight_3.html

松本市は3位です。

5615 梅雨の季節の松本の印象記です

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