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[No.2642] やさぐれ:とは

北の御番所 反骨日録(1)北の雪 柴村凉也を読み始めました。

 この小説の主人公は、引き続く家族の不幸に直面し、余りに自己主張が強いとして奉行所の仕事仲間からも浮き上がった存在です。認識や判断がまちがってはいないのですが、自己主張が強く理屈をこねて上司たちにも盾つきます。それを作者は「やさぐれ」と表現しています。しかし、親しい友人や弱い者には熱い心を持っています。そこでこの「やさぐれ」れという言葉を調べてみました。

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「やさぐれる」の意味や語源は?  「やさぐれる」の意味や語源とは?方言説や使い方の例文・類語も | TRANS.Biz (trans-suite.jp)

「やさぐれる」という言葉は、すねたり機嫌が悪くなったりするときによく使う表現です。もともとは「刀の鞘(さや)」を家に見立てた表現で、鞘から外れる(=ぐれる)ことを

 

「やさぐれる」の意味は「家出する」「投げやりになる」

「やさぐれる」という言葉には2つの意味があります。1つ目は「家出する、宿無しの状態でふらふらする」という意味です。「やさぐれる」とは、家出人を表す「やさぐれ」が動詞化した言葉で、家出することを表しています。

もう一つの意味が、「投げやりになる」ことです。仕事や家庭、生活全般など投げやりになる対象は人それぞれですが、いずれにしても雑に対処する様子を表します。

「やさぐれる」の語源は「鞘から外れる」

「やさぐれる」という言葉は、刀を収める「鞘(さや)」が語源です。刀が戻るべき場所である「鞘」で、その人の戻るべき場所、つまり「家」を表していました。この「鞘」を反対にした「やさ」が、昔の不良と呼ばれる人々や警察関係者が使った隠語のひとつとされています。

そして「ぐれる」は、もともとは「ぐれ」という言葉で、「(道から)外れる」という意味でした。ここから「やさぐれ(=家から外れる)」という言葉が生まれ、動詞化した「やさぐれる」が使われるようになったと言われています。

現代の「やさぐれる」は「ぐれる」の誤用が由来

「投げやりになる」という意味の「やさぐれる」は、不良になる意味を持つ「ぐれる」を混同した言葉だと考えられています。

先に解説したように、もともと「やさぐれ」は家出の意味を持ちます。しかし、「ぐれ」が素行が悪くなる意味を表すことから、「やさぐれる」の印象が「すねる、投げやりになる」といったもう一つの使い方もされるようになったのです。

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