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[No.275] 「日本はコロナでいつまで失敗を繰り返すのか」現役医師がそう溜め息をつくワケ:大和田潔先生記事抜粋

「日本はコロナでいつまで失敗を繰り返すのか」現役医師がそう溜め息をつくワケ:大和田潔先生記事抜粋

清澤のコメント:https://president.jp/articles/-/54077大和田潔先生は大学院にて基礎医学研究を修めたのち、東京医科歯科大学臨床教授を経て、あきはばら駅クリニック院長に就任された方で、頭痛の専門家として世話になっています。最近のコロナに関する言論封殺の環境下で、今回のプレジデント誌の記事は、出色の作品だと思い紹介いたします。

  ―――記事の要点紹介――――

1/25 配信から抜粋

新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、「まん延防止等重点措置」が各地に適用された。医師の大和田潔氏は「新規感染者を抑えるために人々の暮らしを犠牲にするのは本末転倒だ。コロナ専門家は再び失敗を繰り返すことになる」という。

■コロナ専門家が作り出してきた恐怖から離れるべき
 WHOが渡航規制を「オミクロン株では実施する価値がなく、経済的・社会的な負担を各国に強いる」を理由に撤廃したにもかかわらず、日本では飲食店の時短営業や「人数制限」を求め、暮らしや経済が再び傷つけられ始めた。
 失敗の原因は明確。一つは新規PCR陽性者数に拘泥し、新型コロナが弱毒・常在ウイルス化したにも拘かかわらず、対策の基本的な内容を見直すことを怠ったため。「重点措置」の効果に対しても自治体のトップからは効果を疑問視する声が上がり判断が二分されている。新型コロナの付き合いは2年以上になり、昨年からさらに弱毒化し常在ウイルスに変化した。にもかかわらず感染者が増えるたびに発出される緊急事態宣言や重点措置で、私たちは暮らしや経済が壊される危険性を実感してきた。コロナ専門家が分析して社会不安を収束させるべきなのだが、私たち自身が終了させないと生活や仕事など暮らしを自滅させることになりかねない状況。
 全国集計を見ると、確認された陽性者数は15万人を超える日もあったが、死亡者は110人前後で推移している。オミクロン株の無症状者は90%以上。もともとデルタ株でも、継続的に78割が無症状であった。陽性者数が増えても「無症状」ならカゼでもない。
 この陽性者数の増加と、重症化や死亡被害の乖離は「リンク切れ」、海外では「decoupling(デカップリング、非連動)と呼ばれる。こういったことをメディアは報じない。

■弱毒なのは世界的に同様、日本は「さざ波以下」
オミクロン株はデルタ株に比べてはるかに少ない被害であることがわかる。世界と日本の被害の実態である100万人あたりの死亡者数が日本の場合は「コロナが流行しはじめた最初から」世界の流行に比べると「さざ波」。

■専門家と地方自治体による無意味な防御策
日本で観察されてきた現象は以下です。
———-
1.
新型コロナウイルスの新規陽性者数や死亡者数は世界的にみて最初から「さざ波」だった。
2.
新規陽性者数と死亡者数は、デルタ株から連動しないことが明確になり「リンク切れ」を起こしている。オミクロン株ではさらにそれが顕著になり、沖縄では死亡者はほぼゼロだった。その傾向は世界的なものである。
3.
ワクチン接種を頻回におこなっても、陽性者数は増加する。
4.
ウイルスの弱毒化によってワクチンの必要性が急速に失われている。不要なPCR追跡と濃厚接触者排除によって社会混乱が繰り返されてきた。全国民に検査とワクチン接種を指示した専門家が対策の放棄を始めた。
5.
不用意な社会自粛が続けられ日本経済は自滅している。世界に比べて復興が遅れひどい状況がつづけられている。

———-
私たちが恐れるべきは新型コロナよりも、経済の低迷による暮らしが脅かされるという現実。新型コロナを抑え込むために連発される自粛や規制によって、経済は悪化するばかり。日本の場合はコロナ以前から長期的に低迷していましたから、世界に比べてより深刻。それが私たちの雇用や給料、日々の暮らしに反映されています。

■人々の恐怖が為政者を萎縮させる悪循環
「勇気が要る」のは、新型コロナがほとんど無害であり、常在するものになっても「コロナはあくまで忌避すべき」という間違えた認識が国民の間から払拭されないから。岸田文雄首相は「やりすぎのほうがまし」と述べるなど、オミクロン株が確認されて以降、水際対策を強化するなどした結果、内閣支持率は政権発足から過去最高となった。まん延防止重点措置の適用もこの延長線。
 唐鎌氏:「経済に与えるダメージがクローズアップされてくれば『やり過ぎの方がまし』という現在のコロナ対策の基本姿勢」が修正されていくだろう。
 いまだに自粛とワクチン一辺倒を続けているのが、コロナ専門家。コロナの感染拡大当初から継続されているマネジメント失敗の本質と人災の原因と言える。いつまで感染拡大とか濃厚接触なんて言っているのか。本来ならコロナのさらなる弱毒変化をアドバイスするのは、専門家の仕事のはず。

■子供にワクチンは必要なのか
 専門家のマネジメントの失敗は、ムダな行政にもつながっている。無症状者や軽症者が圧倒的多数であるにもかかわらず、PCR検査と濃厚接触者の追跡を保健所は強いられ、機能不全に陥り、子供たちにも悪影響が出ている。
 もう、ウイルス感染がどうこうではない世界になっている。必要性や有効性がなくても接種するという医療科学を無視した異次元の精神論。無害なウイルスで、外出を控えたり、休校したりするのもナンセンス。
■これから私たちがすべきこと
 コロナ専門家のマネジメントの失敗は、私たちに恐怖心を増長させ、自粛や規制によって経済をいたずらに冷え込ませた。デルタ株以降、感染者数と死者数の「リンク切れ」(decoupling、非連動)が鮮明になったにもかかわらず、対策のアップデートを怠ってきた。
 これは、自分たちで離脱していくほかない。冷静に、確認されたデータを基に私たちが意識をアップデートしていくことが重要。「コロナは終わった。どちらでもいい」ということの認識が重要です。

■パンデミック騒動の終着点はもうすぐやってくる
すでに生命の危機を脅かすコロナ流行自体が終焉している。常在ウイルスを多数検出しても何の意味もない。たまたま陽性になった人を断罪し暮らしを壊す意味しかもたない。私たちがコロナの存在を忘れて「どっちでもいい」と寛容になることが、この一連のパンデミック騒動の終着点になるだろう。私たち自身が、私たちの暮らしと未来を守る。

 

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