自由が丘に新しくできたチュロスのお店を訪ねて
チュロスといえば、映画館で長い棒状のお菓子を片手に映画を観る、そんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。私自身もこれまでチュロスといえば映画館や遊園地で販売されている、いわば「付け合わせのお菓子」のように感じてきました。しかし最近、自由が丘にチュロスの専門店が新しくオープンしたと聞き、カツカレーを食した休日の昼食の後に足を延ばして立ち寄ってみました。
そもそもチュロスとは何でしょう。スペインや中南米で親しまれている揚げ菓子で、小麦粉の生地を星形の口金から絞り出して油で揚げたものです。揚げ上がったチュロスは外側がカリッと、中がふんわりまたはもっちりとした独特の食感を楽しめます。シナモンシュガーを振りかけたり、濃厚なホットチョコレートに浸して食べるのが本場の定番スタイルですが、日本では比較的シンプルに砂糖をまぶした姿で映画館や遊園地の売店に並んでいることが多いお菓子です。
今回訪れた「ドリッピン チュロス 自由が丘店」は、これまでの日本に馴染んできたチュロス像を大きく更新するものでした。店内はモダンで明るく、白を基調にした清潔感のある内装。額絵が壁に掛けられ、6つほどの丸テーブルとベンチ席が並んでいて、女性2人の店員さんがテキパキと働く様子も印象的でした。食品を渡すカウンターと、食べ終えた食器を戻す口がきちんと分かれていて、現代的なカフェのような雰囲気です。
このお店の大きな特徴は「グルテンフリーの生チュロス」を売りにしていること。小麦粉を使わず、オーツ麦粉などを組み合わせた生地を米油で揚げて提供しています。外はサクッと香ばしく、中はもちっとした食感で、従来のチュロスよりも軽やかに感じられました。注文したのは10センチほどのチュロスが4本と、ディップソースが1種類ついたセットで800円。それに無料の水。ボリューム的にも食後のおやつにちょうどよい分量です。
このディップソースがまた特徴的で、ショコラ、キャラメル、ピスタチオ、レモンクリームチーズなど、常時6種類ほどが用意されています。複数から好きに選べるというのは一見楽しいのですが、実際には「どれにしようか」と迷ってしまう場面もあります。実際、タレントの長嶋さんがテレビ番組で「ディッピングが多いと、かえって選ぶのが面倒だ」と発言していたのを私も目にしました。その言葉に妙に共感してしまい、今回「それなら自分も試してみよう」と、この新しい店に足を運ぶきっかけになったのです。
私自身はレモンクリームチーズのソースを選んでみました。程よい酸味が甘いチュロスとよく合い、最後まで飽きずに食べられるのが魅力的でした。たしかにディップを何種類も並べるより、おすすめのひとつを選んで味わう方が心地よいと感じます。
従来の日本におけるチュロスは「サイドスナック」のような位置づけでしたが、このお店のように素材や健康面に配慮し、ディップで楽しむ新しいスタイルは、これまでのイメージを大きく変えるものでしょう。小ぶりで上品なサイズ感も、自由が丘という街に似合っています。
甘いものは健康とのバランスも気になりますが、ちょっとした休憩や散歩の途中に、気軽に試してみるには最適です。今後、自由が丘の新しいおやつスポットとして、多くの方に親しまれていくのではないでしょうか。
👓 院長のひとこと
自由が丘にまた一つ、ユニークなお店が誕生しました。チュロスという古くからあるお菓子が「グルテンフリー」や「選べるディップ」といった現代的な要素を取り入れて進化していることに驚かされます。選択肢が多いときには、迷わず一つを選んで楽しむのも良いと感じました。
追記:わたくしをこのお店に導いてくれたネット記事の要約;長嶋一茂さんは日本テレビ系「一茂×かまいたちゲンバ」で、飲食店で「大っ嫌い」なこととして“カスタマイズや選択を迫られること”を強調しました。自由が丘で訪れた「ディップチュロス」の店で、種類を尋ねた後に「店では最高のものを出してほしい。何も選びたくない」と発言。自分で組み合わせを選ぶ仕組みは「大嫌い」と顔をしかめ、「美味しさの選択権を客に委ねているのなら、調理代やチョイス代を返してほしい」と主張しました。結果が美味しくなければ客の責任にされる点も不満だと述べ、同席したかまいたちの山内も「嫌です」と共感。濱家も驚きを示しました。長嶋さんは一貫して「店側のベストを出すべき」という考えを展開し、飲食の場での自身のこだわりを披露しました。
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