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[No.4398] 阿佐ヶ谷桃園川緑道公園に西洋サクラソウ(プリムラ・ジュリアン)の花が咲きました

阿佐ヶ谷の桃園川緑道公園では、遊歩道沿いに花壇がしつらえられていて、季節ごとに美しく咲く花が植えられています。殊に欅公園に近い阿佐ヶ谷駅寄り、杉並学園の南側あたりの部分は日当たりもよく、花壇には好適な条件が整っています。今週も複数の種類の花が彩りを添えていましたが、その中でもひときわ目を引いたのが、今回ご紹介するこの花でした。

写真の花は、プリムラ(西洋サクラソウ)、とくに園芸品種として親しまれているプリムラ・ジュリアン系と考えられます。冬から早春にかけて咲く花で、寒い季節の街角を明るくしてくれる存在です。ピンク色の花びらの中央に、はっきりとした黄色い部分があり、花の形がくっきりとして見えるのが特徴です。花は株元からまとまって咲き、地面にはやや厚みのある葉が放射状に広がります。寒さに比較的強く、屋外の花壇に向いていることから、公園や街路樹沿いでもよく見かけます。

「プリムラ(Primula)」という名前は、ラテン語のprimus(最初の)に由来します。これは、春の花の中でも早い時期に咲くことから名付けられました。実際、日本でも1月から2月という寒い時期に花をつけ、春の訪れを先取りするように咲く姿が印象的です。日本に古くから自生するサクラソウとは系統が異なりますが、その姿が似ていることから「西洋サクラソウ」と呼ばれるようになりました。

プリムラ・ジュリアン系は、花が比較的大きく、色のコントラストがはっきりしているのが特徴です。この点は、目の健康という視点から見ても興味深いポイントです。人の視覚は、色の種類そのものよりも、「明るさの差」、つまりコントラストを手がかりに物の形を認識しています。加齢や目の病気によってコントラスト感度が低下すると、「見えているはずなのに輪郭がぼやける」「薄い色が分かりにくい」と感じることがあります。

そのような状態でも、プリムラのように中央の黄色と周囲の花色の差が明瞭な花は、比較的認識しやすく、「まだはっきり見える」と実感しやすい対象です。診察室でも、「最近、花の色が分かりにくくなった」という声を耳にすることがありますが、こうした自然の中の花を通して、ご自身の見え方の変化に気づくことも少なくありません。

また、冬は寒さのため外出が減り、室内でスマートフォンや文字など、近くを見る作業が増えがちです。散歩の途中で花壇に咲く花に目を向け、少し離れた距離を見ることは、目にとって良い気分転換になります。自然光の下で色や形を眺めることは、眼精疲労の軽減や生活リズムを整える助けにもなります。

阿佐ヶ谷の桃園川緑道公園の花壇は、季節ごとに違った表情を見せてくれます。何気なく目にした一輪の花が、春の気配を感じさせてくれるだけでなく、自分の「見る力」に目を向けるきっかけになることもあります。日常の散歩の中で、足元の花に少し目を留めてみる――そんな小さな習慣が、目と心の健康を保つ一助になるのかもしれません。

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