清澤のコメント:東京都医師会雑誌10月号に、「東京都のあたらしい被害想定(震災編)」と「東京都地域防災計画の改定」~医師会としての取り組み(新井悟)が掲載されています。
医院が存在する目黒区についてネットで被害想定マップを眺めてみました。自由が丘辺りは危険度2となっておりましたが、震災時には道路交通が途絶するでしょうし、そもそも自由が丘付近には広い道もありませんので、大変なことが予測されます。東急東横線および大井町線の運航がどの程度維持できるかも不明で、食料や水の備蓄もないとなりますと、それも心配の種です。
ーーーーー記事の概要ーーーーー
1,東京都のあたらしい被害想定(震災編)
(1)首都直下地震と海溝型地震が想定される。◎直下型(30年で確立70%)、海溝型(津波中心なので目黒には関係なし。)
(2)想定した地震に起因する被害想定:10年間の減災対策で被害想定が減少している。しかし、「都心南部直下型地震」による建物被害194431、(揺れ82119、火災112232)、死者6148(揺れ3666、火災2482)、負傷者93435(揺れ83489、火災9947)、避難者299万人、帰宅困難者(453万人)である。要配慮者に多くの被害が想定される。
(3)新たな被害想定では時間軸に沿った「災害シナリオ」を場面ごとに具体的に示した。5つの状況は、Aインフラ・ライフライン、B応急救護活動の場面、C避難所、D 自宅、E帰宅困難者
帰宅困難者では、親が子供を連れに行けず、園児と保育士が保育園にとどまる可能性がある。保険医療では避難所での高齢者の体調不良が考えられる。在宅では備蓄の枯渇も。
Ⅱ 東京都地域防災計画改定
具体的には12の重点施策についての防災計画を策定する。⑦医療救護・保健等対策。急性期:災害拠点病院について、2次医療圏の連携強化、重傷者搬送 72時間から:避難所の衛生環境改善、巡回診療、防疫活動。
Ⅲ、医師会として:多様な災害を取り組み強化が求められる。要配慮差への対策も。地域の復興活動を行いながら保険医療福祉活動を医師会として行うことを要す。東京JMAT研修会などを平時から行う。(新井悟)
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目黒区地域危険度マップ
更新日:2022年9月13日
目黒区地域危険度マップは、東京都が公表する「地震に関する地域危険度測定調査」の結果に基づき、地震災害に対する区民の皆様の認識を深め、防災意識の高揚に役立つよう作成しています。現在の地域危険度マップは、平成30年2月15日に東京都が公表した「地震に関する地域危険度測定調査(第8回)」の結果に基づくものです。
東京都が、令和4年9月9日に「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」の結果を公表したため、区では今後地域危険度マップの更新を予定しています。
大地震が起きると、揺れによる建物の倒壊や火災の発生による延焼で大きな被害を引き起こす可能性があります。
地震による被害を最小限に抑えるため、お住まいの地域の危険性をふまえ、日ごろから備えておきましょう。
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