自由が丘 清澤眼科について

[No.3568] 自由が丘清澤眼科最近の話題(長版) 66号;5月19日( 月曜日)

 ◎ ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回で66号です。メルマガ読者数は眼瞼痙攣患者さんを中心に737になりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。一度読めたのにメルマガ配信が中断した方は、あなたの携帯電話の迷惑メールボックスに入った可能性がありますので当院職員にご相談ください。

① ご近所の話題など

◎ 自由ヶ丘でランチ、今回は「とんかつGOEN」を紹介します。

・洋菓子店モンブランの向かいの2階に新しく開業したのがこのとんかつ「GOENごえん」です。特殊な豚(ルイビ豚など)を使っていて、とてもおいしいとんかつです。最近の諸物価高騰の折、此処ならランチ価格は2000円以内でも可能。調理も接客も非常に親切かつ適切に行われていて、しかも当医院からも近く、お勧めできます。「令和の虎」にも出演していて、下の本文を見て戴くと店主の経営方針も聞くことができます。

自由ヶ丘でランチ:とんかつGOEN:新規開業

◎ 院内に無料父の日はがきと郵便箱を設けました。

・6月15日は父親に感謝する父の日。5月10日の母の日には、受診した子供さんに塗り絵葉書を書いていただける用意をしましたが、日程が少なくて、残念でした。今回は1か月前に開始しています。お持ち帰りいただいてもよし、演出が欲しい方には切手を貼って直前に職員が投函します。職員がそのための素敵なポストも作ってくれました。

父の日っていつから? その起源と広がりを知っていますか?

◎ サンセットエリア私道の路面で車両侵入禁止社会実験の中、コーヒースタンド女性職員の方の結婚式が執り行われました。私道であるサンセットアレイ(夕暮れ街)に椅子とテーブルを持ち出し、赤い毛氈のバージンロードも設置されました。そして神父役の証人は料理を担当したイタリアレストランのシェフが調理福で務めていました。街ゆく人々も50人以上が席を取り囲んで見物し、スマホで撮影しました。私も休日返上で見物に加わりました。「できない理由」「やらない理由」を探すのではなく、このように楽しいお祭りを住民が作り上げようと協力するのは、まことに好ましい景色でした。

サンセットエリアで行われた路上結婚式

◎ 米国保険福祉省の医療人材大幅削減で現場に混乱の波。

・トランプ政権下で米国の保健福祉省は専門職を中心に政府効率化のために大幅な人員カットを行います。これに伴う米国の保健行政の大きな混乱が予測されています。

【米国HHSが医療人材を大幅削減――現場に混乱の波】:記事紹介

②一般患者さん向けの眼科の話題

◎子供の近視進行予防には一日2時間以上の戸外活動も有効です。

・小中学生の近視による裸眼視力の低下が心配されていますが、一日2時間の戸外活動も近視進行予防に有効です。「外遊び」とも言いますが、通学でも、ジョギングでも良く、遊ぶことの必要性はありません。このほかに私費診療ですが、低濃度アトロピン点眼とオルソケラトロジーも検討できます。

小児の近視進行抑制には「外遊び(屋外活動)」も有効です

◎ 強度近視に良くない生活習慣は;

・強度近視に対して特に良くない生活習慣には何が挙げられるでしょうか?答は、長時間の近業、暗所での読書、運動不足と血行不良、睡眠不足、前屈み姿勢、喫煙と飲酒が挙げられます。

強度近視眼に好ましくない生活習慣は

◎ 両眼の開閉はさほど悪くないのに角膜中央に視力低下を起こすほどの露出性角膜炎を認める中年女性なら?

・中年女性の露出性角膜炎:一見両眼の開閉は悪くないのに角膜中央に強い糜爛があり、矯正視力も0.3位です。このための眼痛と頭痛の訴えも強いです。何を考えてどこから治療してゆきましょうか?

両眼の開閉はさほど悪くないのに角膜中央に視力低下を起こすほどの露出性角膜炎を認める中年女性なら?:

◎ 北方水滸伝に登場するもう一人の片目の勇者 穆弘

・原典で葉片目を失明する設定ではなかったのですが、北方謙三がそのエピソードを加えたのだそうです。「この目が潰れても、守るべきものを見失ったことはない。」彼が身体の損傷以上に「信念と仲間」を重視していることを象徴しています。

北方水滸伝に現れるもう一人の片目の勇者 穆弘

③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です

◎ 放射線を使う医療スタッフに白内障リスク、低線量被ばくでも油断禁物

・職業的な放射線使用者についての放射線被曝制限がほぼ従来の10分の1に強められています。眼に対する最も多い放射線障害は白内障です。放射線業務従事者以外についての比較が出ていませんが、特殊なカメラで水晶体の混濁を評価したら約3割の職員にそれが見られたという報告が出ています。

放射線を使う医療スタッフに“白内障”リスク? ― 低線量被ばくでも油断は禁物:

◎ 遺伝子と子供の虐待リスクを論じた論文の紹介です。 

・子供が虐待されるリスクが「遺伝子レベル」でも予測できる可能性が示されました。その結果は、こどもの虐待リスクは、ADHDの遺伝的素因が強い、教育達成度の低さ、親の精神疾患、性差は女性で高いという事だそうです。

遺伝子と子供の虐待リスクを論じた論文の紹介です。

◎ 目黒区眼科医会に参加して地域の眼科医療を考える。

・眼科医共通の悩みや問題点を聞いてきました。目黒区の眼科医密度は高いです。10月10日の東京アイフェスティバルには相談医で出務要請されたので参加します。一般的に視能訓練士は不足で充足していません。専門医制度改革が進み、医師の負担は大きいです。新卒医師のチョクビ(直接美容外科専攻)が増えています。医師の多数が、電子カルテ導入の負担に悩んでいます。

目黒区眼科医会に参加して:地域の眼科医療を考える

◎ 成人における就寝前の電子機器使用と睡眠の質や時間との関係;新論文紹介 

・就寝前のスクリーンタイムと成人の睡眠時間の減少、および夜型(イブニング・クロノタイプ)の人々が特に影響を受けることに関する研究です。優れた睡眠を確保することは、健康にとって最も重要な課題です。

成人における就寝前の電子機器使用と睡眠の質や時間との関連:新論文紹介

④ 眼瞼痙攣など神経眼科関連の話

  眼瞼痙攣とジストニア研究の最前線

・眼瞼・片側顔面痙攣患者友の会で18日(日曜日)に私がお話する内容です。題して眼瞼痙攣とジストニア研究の最前線。研究費寄付のお願いも致します。この写真はマンハッタンの摩天楼です。全ゲノム解析から病気の原因遺伝子の場所を示す図はこの風景にちなんでマンハッタンプロットと呼ばれています。

眼瞼痙攣とジストニア研究の最前線 (配布資料) 自由が丘清澤眼科院長 清澤源弘

◎ 眼瞼痙攣を悪化させる可能性のある生活習慣やリスク因子を調べました。

・悪化させる生活習慣には、1.ストレスや不安、2.睡眠不足、3.長時間のパソコン・スマートフォン使用。4.カフェインやアルコールの摂取過多。5,光刺激(まぶしさ)があります。リスク要因には、中高年、女性、遺伝素因、向精神薬、過去の眼手術が挙げられています。

眼瞼痙攣を悪化させる可能性のある生活習慣やリスク因子について調べてみました。

◎ 薬漬けにされた挙げ句「生活保護」需給のケースも:

・ショッキングな題の記事ですが、眼瞼痙攣などではこのようなストーリーも時に聞くことがあります。ご注意ください。

“クスリ漬け”にされた挙げ句「生活保護」受給のケースも;記事採録

このブログには眼瞼痙攣や神経眼科に関連した発信が多いです。(リンク⇒眼瞼痙攣の記事一覧をご覧ください)。今週で大型連休が終わりました。体調に気を付けてお盆までまた走り続けましょう。

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