眼科医療経済等

[No.2022] 高額医薬品の保険適用:医師はどう思う

清澤のコメント:個々の患者さんを平等に救うという言葉は美しい。しかし、現況では国民医療費の総額は既に決まっている。だから、国民医療費が破綻する前に、白内障手術料や睫毛抜きをはじめとする通常の医療行為に対する支払いが今後も削減されるだろう。それでは、現在もかつかつで回っている病院や医院の経営は破綻し、日本の医療システムが回らなくなる。米国のように、FDAがその薬剤の使用は許すが、「国民健康保険の外でやってくれ」というのが正解ではないだろうか?米国は日本の医療保険分野に米国の保険会社の参入をさせることを明確に狙っているが、このままだとそんな日がきっと来てしまうだろう。

追記;

米国保険会社が日本の医療システムに参入する理由は、日本の医療市場が成長しているためです。日本の医療市場は、高齢化が進む中で需要が増加しており、保険会社にとっては魅力的な市場となっています。また、日本の医療システムは、米国の医療システムとは異なるため、保険会社が新しいビジネスモデルを開発する機会を提供しています。ただし、日本の医療市場は規制が厳しく、参入障壁が高いため、保険会社は市場に参入する前に、市場調査や規制当局との協議を行う必要があります。12

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高額医薬品の保険適用、開業医66.1%・勤務医63.5%「反対」

「昨今の薬は薬価が非常に高い、高すぎる」「若い人の余命延ばすのは意義あるが」

レポート 2023年9月16日 (土)配信佐藤夕(m3.com編集部)
 薬価4960万円の遺伝性網膜ジストロフィーの治療薬「ルクスターナ注(一般名:ボレチゲン ネパルボベク)」の保険適用が中医協で了承されるなど、近年高額医薬品が相次ぎ、財政を圧迫するなどの指摘もある(『6成分6品目を薬価収載、中医協』を参照)。こうした高額医薬品についてm3.com会員に聞いたところ、保険適用に「反対」「どちらかといえば反対」が開業医66.1%、勤務医63.5%、薬剤師54.6%と、医師では慎重な意見が多かった。保険財政の逼迫を懸念する声が多数寄せられたほか、「90歳の患者の余命が半年延びることに数百万円を投資すべきではない」と、対象を限定するよう求める声もあった。

Q)薬剤費が1患者当たり約1億円となるような超高額の医薬品を保険適用することについてどう考えますか。

 薬剤師では意見が割れた一方、医師では反対が賛成を上回った。

Q)予測患者数が極めて少ない高額医薬品を保険適用することについてどう考えますか。

 高額医薬品と同様、医師で慎重論が目立った。

【調査概要】

調査期間 2023年8月28日~9月3日

対象 m3.com医師会員(開業医 : 251人 / 勤務医 : 830人 / 薬剤師 : 1748人)

回答者数 2829人

『高額医薬品の保険適用、どう思いますか?』

 

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