眼科医療経済等

[No.2749] グーグルクチコミ削除に3年間:M3記事を抄出して紹介

「グーグルクチコミ削除に3年間、医師側の負担大きく名誉毀損認め損害賠償金支払い命令、大阪地裁判決が確定」

https://www.m3.com/news/iryoishin/1220097?portalId=mailmag&promotionCode=sendlink&introId=87835

 

清澤のコメント:クリニックに対する悪質な「クチコミ」に対して、サイトを管理する企業に対する集団訴訟が提訴されたという記事を先日見かけましたが(この記事末尾参照)、今回は具体的に投稿者に対するクリニックからの損害賠償訴訟に勝訴したという記事を友人に教えてもらいました。要点を採録いたします。この記事には触れられていませんが、訴訟費用は互いに自分持ちとなったのでしょうか?そうであれば、これだけの長期裁判でもあり、弁護士費用だけでも優に200万円は超えたと思われます。なお、私は、自分のメンタルな平安を損なわれたくないので、この種の自分へのグーグルクチコミは見ないことにしております。

   ―――――――

記事サマリー: 「グーグルクチコミ削除に3年間、医師側の負担大きく名誉毀損認め損害賠償金支払い命令、大阪地裁判決が確定」

背景と概要: 大阪地裁は、グーグルマップのクチコミ欄に眼科診療所の悪評を書き込んだ女性に対し、投稿の削除と200万円の損害賠償金の支払いを命じた判決が確定しました。これにより、某眼科の名誉毀損が認められましたが、この結果に至るまでに3年間を要しました。

詳細な経緯:

  1. 発端と法的手続き開始(20215月):
    • 某眼科は、グーグルマップに書かれた悪評に対して法的措置を開始。
    • 悪評には、無断で手術が行われたとの虚偽の主張が含まれていました。
  2. 発信者情報の開示請求(20216月):
    • グーグルに対し発信者情報の開示を求めるも、対応が遅延。
    • 2021年12月にようやく一部の投稿のIPアドレスが開示。
  3. メールアドレス・電話番号の開示訴訟(20222月):
    • グーグルに対し、メールアドレスや電話番号の開示を求める訴訟を提起。
    • 一審では敗訴するも、控訴審で情報開示が認められる。
  4. 投稿者特定と損害賠償請求(20239月):
    • 携帯電話事業者への照会により投稿者を特定し、損害賠償と投稿の削除を求める民事訴訟を提起。
  5. 最終判決と確定(2024531日):
    • 大阪地裁は、名誉毀損を認める判決を言い渡し、200万円の損害賠償が命じられる。
    • 判決は確定し、当該投稿も削除。

医師側の負担と今後の課題:

  • 眼科の院長は、3年間にわたる法的手続きの負担の大きさを強調。
  • 損害賠償額は200万円と認められたが、実際の損害はそれ以上であると指摘。
  • 法的手続きの遅延やグーグルの非協力的な姿勢に対する改善が必要とされています。

社会的影響と訴訟の行方:

メルマガ登録
 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。