◎ ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回は3月の最終回で59号です。メルマガ読者数は眼瞼痙攣患者さんを中心に3月22日までに680人になりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。一度読めたのにメルマガ配信が中断した方では迷惑メールボックスに入った可能性があります。職員にご相談ください。
① ご近所の話題など
◎ 自由が丘でランチ:「喫茶店 ヒルズコーナー」です。患者さんに紹介された昭和の香りがする個人営業の喫茶店のヒルズコーナーを紹介します。デアオ―ネ(ピーコックスーパーマーケット)の近くで、「窓際のトットちゃん」の母校で有名な自由が丘学園(トモエ学園)跡の碑から北に入った路地にあります。
◎ 黄砂;今年も黄砂が飛ぶ季節になりました。黄砂は中国の砂漠から季節風に巻き上げられた砂粒に都市部のばい煙などが加わって目にも悪い影響を与えるものです。花粉と同様の対策をお使いください。砂の粒子が有るので、目洗いも良いでしょう。
◎ 直近の自由が丘都市再開発(自由が丘1丁目29番地区)現場写真を入手できました。地下の基盤工事が終わって、写真にも写ってますが、躯体を成す巨大な鋼材が運び込まれ、地下では組み立てられていますから、間もなく地上部分の鋼材構造物が立ち上がり始めることでしょう。
◎ 緑内障治療に関する啓発活動である「ライトアップグリーン運動」に今年から当医院も参加し、無事に緑の照明を期間中に医院入り口に当てることができました。視神経乳頭陥凹拡大、神経線維層欠損、緑内障性視野欠損を説明するハンドアウトも作成して、受診する中高年の患者さん皆さんに配布しています。
◎ 葛飾北斎の一生を描いた映画Hokusaiを見ました:葛飾北斎は新しい千円札にも富士山と海波の絵が取り入れられています。幕末から明治初期にかけてはフランスでもジャポニズムといって日本画をまねることが流行りました。一方、本家の日本でも西洋の遠近法なども学び、写真のような写実ではなく、「人の視覚がとらえる特徴」を強調する浮世絵が発展しました。この絵にも使われている紺青(プロシャンブル―)を北斎は自分のものとして絵を描いています。
◎ 渋谷駅改修工事の歴史が渋谷駅コンコースに展示されていましたので、その歴史を辿ってみました。渋谷駅の乗り換えは非常に複雑で、しかも日々接続が変わります。山手線に地上階から上るエレベータが一つ3月31日で廃止されます。駅西口の駅ビルが立ち上がりかけています。
◎ トランプ大統領の関税に関する発言などによって世界の不確実性が高まっています。新しい指標が発表され、EPU曲線は3月に入って2月までの座標軸からはスケールアウトするほどにひどい不確実性の時代になっています。
②一般患者さん向けの眼科の話題
◎ 加齢による近見視力低下を訴えるコンタクトレンズ使用患者さんに対する対応を纏めました。: ① 常用近視コンタクトを弱くする(アンダーコレクション)、② 遠近両用レンズを勧める、③ 左右の度数を変える(モノビジョン)、④ 近くの作業時にコンタクトレンズ上にさらに老眼鏡をかけて戴く、などの対応が有効です。
◎ 日本人には近視が多く、その近視度数の強い物を高度近視と呼びます。その方々が緑内障を患う事も多いのですが、そのような患者さんでの緑内障の治療戦略を考えてみました。とにかく点眼で眼圧を15以下に下げますが、視野欠損の進行が有れば更に手術を考える場合もあります。
◎ 認知症が進んでからの白内障手術には様々な困難が伴います。日刊ゲンダイに掲載された「認知症の白内障手術体験記(4)」は、ただでさえ指示されることを嫌う老人は、まして認知症があるとなれば、家人による必要な服薬点眼指導でも強く反発するでしょう。
◎ IgG-4関連疾患:中年の男性で、上強膜炎、顎下腺腫脹、中心性漿液性網脈絡膜症があった場合に考えられる疾患を考えてみました。真っ先に考えるのがIGg4関連疾患です。その他にサルコイドーシスやシェーグレン症候群なども除外して行きます。
◎ 脳幹梗塞でめまいや眼振などの眼症状を示すものにワレンベルグ症候群があります。この記事では、それの症状などを説明しました。
③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です
◎ 私も、被告側の証人として意見書を出しているのが乳児虐待事件です。この乳児虐待とされる事件では、本当に虐待が行われたかどうかの判断がとても難しく、時に冤罪も発生しています。その問題を解説した、論文を先輩に紹介され、まとめました。
◎ 多発性硬化症や視神経炎脊髄炎スペクトラム障害に伴う視神経炎の最近の動向が「日本の眼科」最新号の勤務医の手引きに出ていましたので、まとめてみました。私は、視神経炎と診断できれば、一度は抗体検査ができる大病院に紹介します。
◎ 先天性眼球運動失行症:側方を診ようとするときに先ず首をそちらに向けて大きく動かし、それからゆっくりと目を向けた違法に動かすという目の動きをする人がいます。それが、先天性眼球運動失行症です。眼球を急速運動で水平方向に動かすことができないのがその原因です。
◎ 眼球運動失行症において側方視時に片眼の内転時に閉瞼の動作が見られることはあるでしょうか?私はそれを、先天性のヂュアン症候群雄合併かもしれないと考えました。
④ 眼瞼痙攣など神経眼科関連の話
◎ 眼瞼痙攣に対してボトックス投与を続けるうちに自然軽快を示す患者さんがいます。それはどのような特徴を持つ人に多いのか?と「目と心の健康相談室」の荒川さんに聞かれ、調べてみました。そもそも、医師はボトックス投与を有効期間が2-3か月の対症療法として行っていますが、①初回投与有効例、②精神状態良好例、③罹病期間が短い例、④中高年の女性などに自然完解例は多いようです。
◎ 下直筋肥大を伴う甲状腺眼症による複視に対する治療法をまとめたオリンピア眼科病院神前あい先生の演題を聞いてきました。ステロイドのテノン嚢内注射とステロイドパルス療法が主におこなわれており、生物学的製剤はあまりに高価であまり使われてないそうです。
◎このブログには眼瞼痙攣や神経眼科に関連した発信が多いです。(リンク⇒眼瞼痙攣の記事一覧をご覧ください)。
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