自由が丘 清澤眼科について

[No.3445] 自由が丘清澤眼科最近の話題(長版) 60号;4月7日( 月曜日)

◎ ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回は新学期開始4月の初回で60号です。高円寺では桜が満開を過ぎました。メルマガ読者数は眼瞼痙攣患者さんを中心に3月22日までに680になりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。一度読めたのにメルマガ配信が中断した方では、あなたの携帯電話の迷惑メールボックスに入った可能性があります。職員にご相談ください。

① ご近所の話題など

◎ 今週の「自由が丘でランチ」は、ピブグルマンに選ばれている「とんかつ佐藤」での特別なランチ体験の紹介です。哀惜:熊野神社脇の骨董屋さんコベントガーデンは5月中旬に閉店だそうです。写真はコベントガーデンの猿。

とんかつ佐藤で特別なランチ体験

◎ 開業医を見下す風潮に少し思う事:という記事を読み、私も思う所を少し記してみました。開業医にも日々の学習が欠かせません。残念な風潮の原因は、マスコミの論調、学会の風潮、そして実生活が苦しい市民の不満なども含まれていることが考えられます。

開業医を見下す風潮に、少し思うこと。そしてこのブログの意義

◎ トランプ大統領は移民排斥に熱心ですが、米国内には米国市民権を持たない医療従事者が多くいて、その人々を国内から排除すると米国の医療体制を保つには困難が伴うだろうという米国医学会雑誌の筆頭論説です。現在、輸入関税問題で世界は大混乱中です。

移民排斥政策が米国医療に与える深刻な影響 ― JAMA掲載レポートより

◎ 火天の城:織田信長、安土城と木曽檜の物語を映画で見ました。物語には当時武田家の勢力圏であった木曽地方の杣(そま:山林労働者)も登場していました。木曽は私の生まれた土地です。物語には安土城が完成後に間もなくなく信長暗殺直後に焼失したことには触れられてはいません。

『火天の城』 ― 織田信長、安土城と木曽の物語

②一般患者さん向けの眼科の話題

◎緑内障: 緑内障疑いの眼底では、乳頭陥凹拡大と視神経神経線維層欠損に注目しますが、視神経の断層画像で乳頭陥凹が異常に深いケース、視神経の窪みがえぐれている場合、乳頭周辺に出血がある場合などでも、緑内障を疑ってみたほうが良い場合があります。その場合には次に視野検査を行います。

視神経乳頭の陥凹(窪み)が深い例でも緑内障の可能性を持っている

◎ 白内障;「認知症患者の父親に白内障手術を受けさせて、術後管理で娘が疲弊した」という日刊ゲンダイの記事の続編です。白内障手術は、相当に見えなくなってから予定することが多いのですが、本人がボケたり、体力がなくなったりして手術が困難ということにならないうちに考慮した方が良いかもしれません。

認知症患者の白内障手術体験記(4)「点眼時間なのになぜ電話してこないんだ!」

③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です 

◎  近視性黄斑血管新生に新たな遺伝子座が特定され、加齢黄斑変性との共通遺伝的感受性が明らかになったそうです。京都大学と東京科学大(旧東京医科歯科大)グループの最新の研究成果です。「加齢黄斑変性と近視黄斑変性は本質的には何が違うのか?」という疑問は、以前から無くは無かったのですけれど。その共通の因子が見つかったという事です。

近視性黄斑新生に新たな感受性遺伝子座が特定され、加齢性黄斑変性との共通遺伝的感受性が明らかになった

◎ 日本眼科学会評議員会指名講演3題を先読みしてみました。「ライフスタイルと眼疾患」という全体のタイトルです。解り易い言葉でまとめました。エピゲノム治療という遺伝子の読み取り異常に対する介入という新しい概念も話されています。

ライフスタイルと眼疾患:日本眼科学会・評議員会指名講演を紹介します

◎ シルク(絹)由来のタンパク質にドライアイを軽減させる効能があることが着目され、それを加えた点眼薬が開発されて米国で治験が進んでいるそうです。日本ではドライアイに対して欧米にはないヒアレイン、ジクアス、ムコスタ(リバミピド)の3種の点眼液と液体涙点プラグ(キープティア)が使えます。

シルク由来タンパク質点眼薬がドライアイの症状を軽減する可能性

◎ 日本眼科学会の特別講演2題と招待講演2題を先読みしてみました。

日本眼科学会の特別演題を先読みしました:

◎  神経制御による眼表面の恒常性維持とその障害の病態生理:日本眼科学会シンポジウム6の先読み記事です。

神経制御による眼表面の恒常性維持とその障害の病態生理:日眼シンポジウム6、先読

◎ 急性冠不全症候群とは狭心症や心筋梗塞を含む循環器疾患の概念ですが、その治療指針にも最近変化が有ったようです。血管造影が腕の血管からなされるようになったことや、使用される薬剤が変わってきていることが米国医学会雑誌に纏められていました。

急性冠症候群ガイドラインから臨床医が学ぶべき7つのこと:

④ 眼瞼痙攣など神経眼科関連の話

◎ 長期ボツリヌス治療下にある眼瞼痙攣患者における抑うつ状態とQOLの関係という論文を紹介します。定期的にボトックスを打っている患者さんのQOLが保たれるという事が述べられていますから、「痙攣が再発して必要になった時に、またボトックスを打ちに来てください。」というよりも、定期的なボトックス注射を勧めるべきかもしれません。

「眼瞼痙攣は定期的なボツリヌス治療を続けること」を勧めるべきかもしれない。

◎  オーエン・ホワイト博士によるビジュアルスノウ症候群の研究内容や見解のビデオ紹介です。

視覚雪症候群についての研究内容や見解オーエン・ホワイト博士

◎ 口周りの痙攣(口部ジストニア)に対する対策を調べてみました。引用した動画では線そりートリックの一種としてでしょうか綿棒を口にくわえています。

 

口部ジストニア(こうぶジストニア)による舌の異常運動で呼吸が苦しい:

◎ 慶祝:鈴木幸久氏と私の共著である「日本におけるビジュアルスノウ」の論文がHeadachという頭痛に関する国際医学雑誌(IF=5.0)への掲載が許可されました。ゲラ原稿の完成を待ち紹介します。

 

このブログには眼瞼痙攣や神経眼科に関連した発信が多いです。(リンク⇒眼瞼痙攣の記事一覧をご覧ください)。

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