◎ ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回で67号です。メルマガ読者数は眼瞼痙攣患者さんを中心に745人になりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。一度読めたのにメルマガ配信が中断した方は、あなたの携帯電話の迷惑メールボックスに入った可能性がありますので当院職員にご相談ください。
① ご近所の話題など
◎ 自由ヶ丘でランチ、バッポ・アンジェロ(イタリア料理店:アンジェロ父さんの店):入り口は別の通りに面していますが、私の医院の隣のビルの2階にある老舗のイタリア料理店です。シェフのイタリア人は有名人で先日の路上結婚式では神父役を引き受けていました。スープ、スパゲッティーの定食で念願のランチを食べてきました。店内にはサッカーチームのユニホームなどを多数飾ってありました。
◎ メルマガ読者700人を超えて見えて来たもの~静かな排除の時代に医療者として思う事~:
メルマガ配信を始めて1年3か月が過ぎ、患者さん方との意思疎通も整ってきたと思うこの頃ですが、メルマガ登録やメルマガ受信ができない高齢の患者さんが相当数いらっしゃることにも気が付きました。医療現場にもITが相当に浸透しています。それで置いてゆかれる患者さんの存在が懸念されます。
◎ 自由が丘1丁目27地区都市再開発事業(駅前で建設中)は3階までの鉄骨の組上げが、一部分ですが出来ました。ここまで来ると建物はどんどん高く伸びてゆくでしょう。自由が丘ではこのほかにもいくつもの都市再開発計画が構想されています。当医院の有るサンセットエリアの計画は、他の地区とは異なり、緩い制限を課してゆきますが、町全体の建物を壊して立て直すという計画ではありません。これなども概要が出ているページを紹介しておきます。
◎ 医療品の供給停止とグローバリズムの落とし穴ーー眼科診療も例外ではない現実
処方箋薬が市内の薬局で品切れになる事案が此のところ時々見られます。この医薬品の供給停止と原材料供給網のグローバリズム化の関連を述べた記事が出ていました。
②一般患者さん向けの眼科の話題
◎ 緑内障に関連した視神経陥凹拡大、神経線維層欠損、緑内障性視野欠損の関連は?
緑内障を診断するときには、視神経乳頭陥凹拡大を見て、OCTの神経線維速欠損の有無を見てから、ハンフリー視野の異常の有無を診に行きますが、その3者の割合はどの程度関連するのかを調べてみました。この常識的な3者の関連には、具体的数量的な分析をした論文はありませんでした。
◎ 原因のはっきりしない眼瞼浮腫。
接触性アレルギーやクインケの浮腫などを考えます。抗ヒスタミン剤とステロイド剤などの内服に局所ステロイド軟膏などを併せて用います。
◎ 中枢性色覚障害の概論です:
中枢性色覚障害が疑われる症例を見ました。色を見分ける能力は、網膜の錐体細胞→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→後頭葉一次視覚野・視覚連合野という経路で処理されます。中枢性色覚障害は、この経路の後半、特に大脳の後頭葉から側頭葉、頭頂葉にかけての損傷によって起こるものです。この疾患を説明してみます。
◎ 後天性色覚障害?:症例側からの説明
症例の側から中枢性色覚障害を検討してみました。茶と紫色の区別がつきにくいというこの疾患特有の症状も成書に記載がありました。
◎ 中心性漿液性網脈絡膜症に対アして好ましくない生活習慣は?
中心性漿液性網脈絡膜症では症状が遷延化して視力が下ったままになる場合があります。それを避けるために好ましくない生活習慣を考えてみました。ストレスの多い生活、睡眠不足、カフェイン・アルコール、喫煙などが挙げられます。
◎ 錐体ジストロフィーについて説明します。
網膜色素変性症はこの錐体ジストロフィーというタイプと、それよりも頻度が高く、周辺網膜に色素沈着が有って夜盲を呈する桿体ジストロフィーというタイプに分けられます。この錐体ジストロフィーは羞明が有って、むしろ明るいところで視難く、視野中心に暗点が有って、眼底の変性は比較的軽く見えます。この疾患に好ましくない生活習慣には紫外線への暴露、目の酷使、喫煙などが挙げらます。
③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です
◎ 強度近視の有る緑内障患者での視神経神経線維層と神経節細胞層の経時的な変化を調べた研究
強度近視でハードコンタクトレンズを長年利用している強度近視の患者さんにはしばしば緑内障が合併しています。この論文では、結果として、耳側の神経線維層の進行の速い菲薄化が特徴的とされています。
◎ 近視児における低出力赤色光反復照射後の錐体密度の変化:
小児の近視進行予防法の一つとして一日に数分の赤色単色光を網膜に反復して当てるという方法が提唱されており、その効果も追認されています。然し、網膜に赤色光を当てると網膜錐体細胞に変性が起きる可能性があるというこの方法に否定的な論文が出ています。
◎ 自己申告健康データを用いた緑内障高リスク患者特定の為の人工知能モデル
緑内障高リスク患者の主な特徴を多数の自己申告データから分析した研究です。その結果としては年齢、2型糖尿病、家族歴などのリスク要因が含まれることが明らかになったということです。これらは従来から認識されていた要素ではあります。
④ 眼瞼痙攣など神経眼科関連の話
◎ 眼瞼痙攣 第19回眼瞼痙攣友の会で若倉先生の講演を伺いました。
若倉先生は、眼瞼・片側顔面痙攣はなぜ人々に理解されにくいのか?:という内容で話されました。
◎ ビジュアルスノウ症候群の治療と対応;最新情報
ビジュアルスノウイニシアチブでは、毎週ビジュアルスノウに関する情報をメルマガで送ってくれます。今回の記事は同会のページからの「ビジュアルスノウ症候群VSSに対する治療と対応」をまとめたページの紹介でした。翻訳して採録します。
このブログには眼瞼痙攣や神経眼科に関連した発信が多いです。(リンク⇒眼瞼痙攣の記事一覧をご覧ください)。今週で大型連休が終わりました。体調に気を付けてお盆までまた走り続けましょう。
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