小児の遷延性霰粒腫に対する治療は? | 自由が丘 清澤眼科

小児の眼科疾患

[No.1939] 小児の遷延性霰粒腫に対する治療は?

3歳女児の下瞼に霰粒腫ができ、これがひと月以上消退しないと訴えてきました。痛みなどの訴えはないのですが、親としては跡が残らないかと心配なことでしょう。

霰粒腫は、まぶたの皮脂腺の炎症が原因で発生する嚢胞や小さなしこり、腫れのことです1。通常、痛みはありませんが、治療が必要な場合もあります。患者さんの場合、右下瞼に遷延性の霰粒腫ができており、1ヶ月以上小さくなっていないとのことです。

このような場合、小児眼科で皮膚切開による排膿が良い選択肢となります。排膿とは、化膿した部分を切開して膿を出すことです2。また、抗生剤の軟膏を使用することもお勧めします。抗生剤の軟膏は様々な皮膚感染症や怪我をした際の感染予防など様々な場面で使用されることが多い塗り薬です3

患者さんの親御さんには、上記の内容を説明し、治療方針についてご理解いただけるようお願いします。もし何か質問があればお気軽にお問い合わせください。私たちは患者さんの健康を第一に考えております。よろしくお願いします。

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