網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)の診断と治療についての説明を作成しました。これは患者さんに向けた説明としてご利用いただけます。
網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)とは何ですか?
網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)は、網膜内の静脈で枝分かれしている先の部分が血栓などによって、血流が途絶えることで発症する網膜静脈閉塞症の一種です1。この病気は、高血圧症や動脈硬化が原因になっていることが多く、視野や視力が低下します1。
どのように診断されますか?
網膜静脈閉塞症の診断は、眼底検査や蛍光眼底造影検査、光干渉断層計(OCT)といった検査により行われます23。これらの検査を通じて、病変の範囲、部位、血管閉塞の程度などを詳細に評価することが可能となります2。
治療方法は何ですか?
治療は病状によりますが、一般的には発症した直後の急性期には、血流循環改善薬などの内服治療が行われます3。また、眼底出血や浮腫、血管新生緑内障を予防するため、レーザー治療(レーザー光線による網膜光凝固)を行うことがあります3。さらに、黄斑のむくみをとり、新生血管の増殖やそこからのさらなる出血をるためのVEGF阻害剤眼内注射の他、ステロイド薬眼内注射により炎症の抑制や血管からの水分漏えい改善、黄斑のむくみをおさえることもあります1。
予後はどうですか?
眼底出血自体は時間とともに次第になくなる傾向にあります1。視力障害が多くの場合は残りますが、軽症であれば視力は正常近くまで自然に戻る可能性もあります1。視力にとってもっとも重要な要素である「黄斑」の障害程度によって回復度はさまざまです1。
この情報は一般的なものであり、個々の患者さんの状況により異なる場合があります。具体的な診断や治療については、必ず専門の医療機関で受診してください。123
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