小児の眼科疾患

[No.266] 「赤ちゃんが転んだ! 」に始まる虐待冤罪の悲劇を避けるために

清澤のコメント:度重なる著書紹介の投稿で恐縮ですが、筆頭著者の藤原先生に手伝いを求められて、私も眼底写真を伴う症例のまとめの章を執筆させていただきました。自由が丘清澤眼科受診時にお伝えくだされば、著者分(数冊)がある限り差し上げます。
藤原先生曰く;
本日、「赤ちゃんを転ばせないで!!」のアマゾンレビューに、5番目として、当事者(今、赤ちゃんが100日以上親子分離されている)のレビューが載りましたのでお知らせします。
この本は、三省堂書店系列以外は置いてありませんので、通販購入が確実です。なお、この本は「さらわれた赤ちゃん」(幻冬舎)に引き続き、自費出版です。このテーマを扱ってくれる“出版社”がなくても、世に問うべきが専門家の役割と思ってのことです。
乳幼児の頭部外傷に虐待を疑う厚労省の基準や、日本小児科学会の見解には見直すべき点が多々あり、今までなぜか(実は確信犯的に)無視されてきた小児脳神経外科医の参画が必要と訴えてきました。また、乳幼児に長期の親子分離を強いている「一時保護」の制度には、人権の立場からも疑問を感じています。
 拡散とご支援をお願い致します
今や、「インフルエンサー」の力を借りるべきとアドバイスが来ましたが、そんな人、ご存じですか?
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◎5番目の書評; たけさん

2022年1月19日

つかまり立ちから床に落ちた事故なのに「SBS(乳児揺さぶり症候群)」と判断され、即ち虐待親というレッテルは貼られ、現在児童相談所に子供がさらわれてしまっております。
どこも相談する機関もなく、途方に暮れていたところ本書に辿り着きました。
本書では主に3件の児相被害者が登場しますが、不幸にもまったくうちと同様のケースだったので、その後児相から何を言われるか、また何をされるのか?何をしなければいけないのか?どうすべきか、とても勉強になりました。
我が家では現在100日を超える親子分離をされています。
虐待なんてまったくしていないのにあまりにも長すぎです。それもこの本を見ればわかりますが児相であればそんなこともお構いなしです。
同じ執筆者の本で「赤ちゃんを転ばせないで!!」という本も買いましたが、この本も一緒に見たあとに本書を読むと、より詳細な情報やバックボーンがわかります。
今の状況に陥られなければこんな話があることさへ知りませんでしたが、もしもっと早く、それこそ子供が生まれた時にこの本を読んでいれば色々と事故を起こさないような対策を更に講じられたと思います。
いつでも誰でも起こり得る話しですので子供がいなくても是非おすすめしたい本です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年12月30日 Amazonで購入つかまり立ちをするようになったわが児が、喜んでいる親の前で、転倒して気を失い、救急搬送されて、急性硬膜下血腫が見つかり、さらに、網膜出血や脳腫脹が見つかる事例がある。しかし、親が、転倒事故の状況を説明しても、3メートル以上の高さからの落下、または、交通事故のエピソードのない限り、重大な硬膜下血腫、網膜出血、脳腫脹(3徴候という)は発生しない、そして、親が“揺さぶり”等の虐待行為を隠していると決めつけられ、児と引き離され、逮捕・起訴される事例が少なくなかった。

1965年、中村紀夫先生(慈恵医大名誉教授、脳外科医)は、このような家庭内事故で発生する「中村Ⅰ型硬膜下血腫」について、死亡例を含めて詳細に報告していた。しかし、外国の権威ある学会や英文学術誌が、「中村Ⅰ型硬膜下血腫」を認めず、「3徴候=虐待」仮説を定説であるかのように、医療界に影響力を発揮してきた。ところが、数年前から、「3徴候=虐待」仮説の科学的根拠が体系的な再評価を経て揺らぎ始め、「中村Ⅰ型硬膜下血腫」の重症例・死亡例を実際に診療した脳外科医達の意見がようやく認められるようになってきた。私自身、つい数年前までは、「3徴候=虐待」仮説しか知らず、同仮説に基づく法医鑑定をしたことがあった。数年前、ある事例の再検討を依頼された時、乳児の硬膜下血腫に関する文献を検索し、じっくり読み直して、はじめて、「3徴候=虐待」仮説の問題点と「中村Ⅰ型硬膜下血腫」の真相に気づいた。
本書は、「中村Ⅰ型硬膜下血腫」に焦点を当て、赤ちゃんに対する虐待の疑いを受けた両親を擁護するとともに、赤ちゃんの家庭内事故を防ぐ啓蒙書である。そして、虐待事例の診療や鑑定に関わる医師、児童相談所職員、法曹等の関係者に、事例に即して、医学面と問題点を、わかりやすく伝える専門書としての価値も高い。読み進むにつれて、「専門家として、意見を求められた時、どのように応えるべきか」が問われていることに気づくとともに、藤原先生(筆頭著者)の脳外科専門家としての熱意とやさしさと正義感が静かに心に沁みてきた。
 本書の読者の輪が拡がることが、家庭内事故と冤罪の防止に貢献することを祈る。

一法医学者

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