自由ヶ丘駅前再開発ビルの建設工事現場では、長さが異様に長いトレーラーが他家の長い鉄骨を運び入れていたり、あるいは複数の鉄骨を複数のケーブルにいっぺんにつるして組み合わせ、上層階に運び上げたりと、予想以上に複雑な工程を組み合わせた工事が進行しています。
今日は、建物の壁面にイレギュラーな作業をそのまま行わないようにというスローガンが掲げられていました。
自由が丘駅前の都市再開発工事現場には、イレギュラーな工程が発生したらそのまま作業をせずに他の部署や上司とも話し合いを持つことを勧告する看板が出ていました。
どのような意図でこの注意がなされているのでしょうか?
はい、そのような注意喚起は建設現場では非常に重要かつ一般的な取り組みです。
特に大規模な建設現場では、以下の理由から「イレギュラー(非定常・想定外)の工程や事象が発生した場合は、そのまま作業を続けずに関係者で話し合う」ことが強く推奨されています:
■ 背景と理由
- 安全確保のため
- 建設現場は多くの人が関わり、重機や高所作業、電気工事など高リスク作業が行われています。
- 想定と異なる状況で無理に作業を続けると、重大な事故や災害(墜落・感電・挟まれなど)に直結する危険性があります。
- 品質維持のため
- 工程が設計や計画と異なる状態で作業を進めると、施工不良(設計と異なる構造、耐震不備など)を引き起こす可能性があります。
- 責任の明確化
- イレギュラー時に「勝手な判断」で作業を進めると、後の責任の所在が不明確になり、工期の遅延や法的問題にも発展しかねません。私の記憶でも、以前には大手ゼネコンがマンションの杭打ちで、杭の全長が地面に打ち込めず、一部を省略したのですが、完工後にそれが問題となったなどという事件もありました。
■ 代表的な注意喚起文(例)
看板や張り紙、作業員への教育で、次のようなメッセージが使用されます:
- 「いつもと違うと感じたら作業を止めよう!」
- 「不明点はそのまま進めず、必ず上長に確認!」
- 「異常を感じたらKY(危険予知)ミーティングを行いましょう」
- 「“まあいいか”が命取り。確認・相談・再確認」
■ 実際の対応例
- KY(危険予知)活動:作業前に危険なポイントを洗い出すミーティング
- STOP作業カード:危険を感じたら作業を中断し、管理者に報告できる制度
- リスクアセスメント:変更時の新たなリスクを評価して作業を進める
このように、建設現場では「異常や変更時には即停止して話し合う」という文化が安全管理上の基本となっており、その注意を促す看板や標識は、労働災害を防止するために設置されています。
私が働いている医療の現場でも、異常や変更時には即停止のような注意が必要です。
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