ペプシ〈生〉ゼロ(“Pepsi Nama Zero”);「糖質制限の代替としてはOKですが、ゼロカロリーだからといって無制限で飲むのは避けましょう」
血糖が気になるわたくしは普段はお茶のボトルを手元に置いていますが、朝のお弁当を買うときに、甘いものが欲しくなった時のためにペプシBIGZEROをよく買います。果たして甘いジュースなどよりはましなのでしょうが、無糖のコーラは安全なのでしょうか?
ペプシコーラのBIGZERO生に糖尿病関連の健康被害の危険性の警告はないでしょうか?
ペプシ〈生〉ゼロ(“Pepsi Nama Zero”)には、血糖値を直接上げる成分(糖・炭水化物)はほとんど含まれておらず、ペプシ公式(サントリーによる国内ライセンス製品)も「血糖値をあげる成分はほとんど含まれておりません」としています サントリーホールディングス|水と生きる SUNTORY。
🍹ただし注意すべきポイント
- 人工甘味料の長期的影響の可能性
アスパルテーム、アセスルファムKなどの人工甘味料は、ゼロカロリーで血糖を直接上げませんが、長期的には2型糖尿病やメタボリックシンドロームとの関連が示唆されており、Meta解析では「約1.3倍リスク上昇」の報告もあります 。 - 腸内環境や代謝・食欲への影響
人工甘味料が腸内細菌に影響を与え、血糖応答や代謝、食欲に変化をもたらす可能性があります - 習慣的な大量摂取は慎重に
ゼロカロリーにより「安心して飲み続ける」と大量に摂取したくなると、人工甘味料による上記の代謝への影響や、骨密度や血圧、頭痛などの懸念が報告されています 。
✅まとめ:糖尿病患者さんへ
点 |
内容 |
ペプシ 生ゼロ自体 |
血糖値を直接上げる成分なし(ペプシ公式) |
健康リスク |
長期的・大量摂取で代謝リスクや腸内、血圧への影響可能性あり |
管理の観点 |
ゼロカロリーでも「無制限」ではなく、「適量」が望ましい |
💡実務的アドバイス
- 患者さんへ:「糖質制限の代替としてはOKですが、ゼロカロリーだからといって無制限で飲むのは避け、節度を持ってください」と案内すると良いでしょう。
- 定期モニタリング:HbA1c、体重、血圧などを追い、状態に応じて飲用量を調整。
- 代替ドリンク提案:ミネラルウォーター、無糖茶、炭酸水に果汁など、自然でスッキリした飲み物も併用を推奨。
🩺まとめ
現時点では、ペプシ〈生〉ゼロに対して「糖尿病に直接的な危険警告」は公式には出ていません。ただし人工甘味料の代謝と腸内環境への影響は無視できず、大量習慣的摂取は避け、適量を守る指導が望ましいです。患者さんには、飲む量や頻度を意識することが大切だとお伝えください。
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