Q: 唐辛子成分(カプサイシン)によって角膜痛がのこった症例に対して、有効な鎮痛薬がありますか?リリカは?
結論から述べると、カプサイシン曝露後に残存する角膜痛(持続性角膜痛)に対して、一般的なNSAIDsや弱オピオイドは効果が乏しいことが多く、神経障害性疼痛としての治療が中心になります。その中でリリカ(プレガバリン)は有効候補の一つです。
以下、整理して説明します。
- 病態の整理:カプサイシン後に残る角膜痛とは何か
カプサイシンは TRPV1受容体 を強く刺激し、
- 角膜知覚神経(C線維、Aδ線維)の過剰興奮
- 末梢性感作 → 中枢性感作
を引き起こします。
その結果、
- 角膜所見が軽微または正常
- 点眼で改善しない
- 風・光・瞬目で増悪
といった neuropathic corneal pain(神経障害性角膜痛) の像を呈します。
- 有効性が期待できる鎮痛アプローチ
(1)プレガバリン(リリカ)
有効候補:◯(臨床的に最も使われる)
- 機序:
Ca²⁺チャネル(α2δサブユニット)阻害 → 異常興奮の抑制 - 位置づけ:
末梢+中枢性感作の双方に作用 - 眼科領域での位置づけ:
角膜神経痛、術後持続性眼痛、ドライアイ関連神経痛で使用報告あり
実臨床での開始量(日本)
- 通常:
25〜50 mg/日(就寝前)から開始 (その他の残存痛の場合よりも少量) - 忍容性をみて
50 mg ×2(100 mg/日)→ 150 mg/日程度まで慎重に増量
※ 添付文書上の「神経障害性疼痛」の開始量よりかなり低用量で始めるのが眼痛では現実的
※ ふらつき・眠気・浮腫に注意(特に高齢者)
(2)ガバペンチン
有効候補:◯
- プレガバリンと同系統
- 文献上は角膜神経痛での使用報告あり
- 日本では用量調整がやや煩雑
(3)SNRI・TCA(併用または代替)
条件付きで有効
- デュロキセチン
- アミトリプチリン(少量)
→ 中枢性感作が疑われる症例で検討
→ 眼科単独導入にはややハードルが高い
(4)点眼・局所治療(補助的)
単独では不十分だが併用価値あり
- 自家血清点眼
- 神経栄養を意識したヒアルロン酸
- ソフトコンタクト・スキンケア的遮蔽
- 抗炎症点眼(ステロイド短期)
※ 表面炎症を抑えても「痛みだけが残る」場合は中枢寄り
- 無効または注意すべき薬剤
- NSAIDs(内服・点眼):
→ ほぼ無効 - オピオイド:
→ 依存・耐性の問題、推奨されない - カプサイシン再投与:
→ 角膜では禁忌に近い
- 実践的まとめ(臨床判断の軸)
- カプサイシン後に
- 所見が乏しい
- 点眼無効
- 痛みが持続
→ 神経障害性角膜痛として扱う
- リリカは妥当な第一選択
- 低用量・慎重導入が必須
- 「治す」より「鎮める・悪化させない」治療目標設定が重要
清澤のコメント:いかがでしょうか、自分が持っている知識を基にAIの答えを求めてみましたが、ほぼ期待した答えが与えられました。



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