角膜疾患

[No.2008] 老人環・Senile arcとは

老人環(arcus senilis)は、角膜周辺部に帯状または輪状に全周性、もしくは上半分、下半分に生じる加齢性の角膜混濁です。この症状は、角膜実質浅層にリポイド(類脂質)が沈着することで生じます。

診断は、角膜周辺部を輪状に全周もしくは上方、下方など輪部に沿う形で白色に混濁することで行われます。環状混濁と輪部の間には透明帯が存在します。40歳以下の若年で認める場合は、脂質系の採血検査を確認することが推奨されています

老人環の原因は、リポイドが角膜周辺部、実質浅層に沈着することで生じる加齢性変化です。また、高脂血症、アルコール中毒症、糖尿病、動脈硬化性心疾患などとの関連も報告されています。

治療については、老人環は視力に障害を起こす事はなく、治療は不要です。ただし、50歳未満で症状が出た場合や片眼のみに症状が認められる場合は、冠状動脈疾患との関連が高く、高脂血症の検査や全身の精密検査が必要な場合もあります

 

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