角膜疾患

[No.2594] 角膜鉄片異物

角膜異物のうちでも小さな鉄のかけらが角膜に張り付いたような形で浅く刺さっている状態を「角膜鉄片異物」と呼びます。角膜異物のうちでも、錆が出やすいものですから、早急な対策が必要ですか。今日はこれを説明します。江東区で診療していた時には近くの町工場からこの種の軽微な眼外傷が多数来院しておりました。目黒区でこれを見たのは久しぶりです。

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角膜に刺さった鉄片異物についての診断、処置、および予後について説明します。

角膜異物とは? 角膜異物は、目の表面に刺さった異物を指します。金属片、ガラス片、植物の毛や虫の棘など、さまざまなものが角膜に刺さることがあります。特に鉄片は最も一般的な異物です。

症状と原因

  • 症状: 強い眼痛、異物感、流涙、充血、かすみ、まぶしい、ぼやけ、視力低下が現れることがあります。
  • 原因: グラインダーによる研磨や、ハガネによる金属表面のハツリなどのように金属片が飛んでくる可能性のある作業中に保護ゴーグルを着用していない場合に起きる事が多いです。動力付きの草刈り機での草刈り中に石を叩いて丸鋸の刃が欠けたような場合には眼球表面にとどまらず角膜を穿孔して眼内異物となることが多いので、その扱いは違います。

治療方法

  1. 異物の除去: 角膜は感覚が鋭いため、目薬で表面麻酔を行った後、尖っていないピンセットで異物を取り除きます。鉄片が角膜に刺さっている場合は、角膜異物針を使用して摘出します。
  2. 錆の除去: 鉄片が刺さっていて周囲に錆が沈着している場合は、鉄錆除去用ドリルで錆を取り除きます。
  3. 点眼薬の処方: 点眼薬や眼軟膏を処方して感染を予防し、角膜を保護します。
  4. 経過観察: 治療後は2~3日後に経過観察のために受診する必要があります。
  5. 患者さんには、早急に眼科を受診するように伝えてください。異物の早期除去と適切な処置が重要です。

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