清澤のコメント:お昼ご飯を食べた食堂におやじの小言という教訓を書き並べたペナントが貼ってありました。中でもその通りと思う部分を太字にしてみました。朝機嫌よくしろ、人には腹を立てるな、人には馬鹿にされていろと言った対人関係に言及したもの。火事や災難に備えろというもの。家業は精を出せ、たんと儲けてつかえ、しかし借りては使うなというお金に関する注意、そして判事はきつく断れ(保証人にはなるな)といったたぐいのものもあります。家内や子供の言うことはすべて聞かなくてよいというありがたい教えも入っています。wikipediaでは:大聖寺本:福島県浪江町にある大聖寺の青田暁仙(1895年(明治28年) – 1941年(昭和16年))が1928年(昭和3年)に家訓として記したものである。全45ヶ条の小言を載せる。昭和30年代、近所の商店であるマツバヤ(のちにスーパーマーケットの社長で、大聖寺の檀家であった松原憲正がこれを目に留めたともいうことです。
親父の小言とは:
- 火は粗末にするな
 - 朝きげんをよくしろ
 - 神仏をよく拝ませ
 - 不浄を見るな
 - 人には腹を立てるな
 - 身の出世を願へ
 - 人に馬鹿にされていよ
 - 年寄りをいたわれ
 
- 恩は遠くからかくせ(返せ)
 - 万事油断するな
 - 女房のいうこと半分
 - 子のいうことは八九はきくな
 - 家業は精を出せ
 - 何事もかまわずしろ
 - たんと儲けてつかえ
 - 借りては使うな
 - 人には貸してやれ
 - 女郎を買うな
 - 女房を早く持て
 - 難渋な人にほどこせ
 - 生物を殺すな
 - 年忌法事をしろ
 - 義理は必ず欠くな
 - ばくちは決してうつな
 
- 大酒は呑むな
 - 大めしを喰うな
 - 判事はきつく断れ
 - 世話焼になるな
 - 貧乏を苦にするな
 - 火事の覚悟をしておけ
 - 風吹きに遠出するな
 
- 水はたやさぬようにしろ
 - 塩もたやすな
 - 戸締りに気をつけろ
 - 怪我と災は恥と思え
 - 物を拾わば身につけるな
 - 小商ものを値切るな
 - 何事も身分相応にし
 
- 産前産後を大切に
 - 小便は小便所へしろ
 - 泣きごとは必ず云うな
 - 病気は仰山にしろ
 - 人の苦労を助けてやれ
 - 不吉は云うべからず
 - 家内は笑ふて暮せ
 
大聖寺 暁 仙
        


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