白内障

[No.4607] 自由が丘で見つけた新顔の実力店「Dana Point」―カルボナーラを軸にした満足ランチ

自由が丘で見つけた新顔の実力店「Dana Point」―カルボナーラを軸にした満足ランチ

 町が春めいてきて、なぜか無性にカルボナーラが食べたくなりました。そんな気分に誘われて、ランチを出す店を求めて自由が丘の街を歩きました。店先で若い女性が看板のポスターを張り替えているのが目に入り、「ここにもカルボナーラがあるのか」と足を止めました。場所はパティスリーの名店パリセビーユの並びのビル2階。控えめな入口ですが、階段を上がるとカウンター12席とテーブル6席の落ち着いた空間が広がります。今回ご紹介するのは「Dana Point(デイナポイント)」です。

店内に入ってまず目を引いたのは、「最高カルボナーラ完成!」というポスターでした。自家製熟成スモークベーコン、大分県産の濃厚卵、イタリア産チーズ2種と、素材へのこだわりが明確に示されています。実際に注文してみると、その内容は看板に偽りのないものでした。

 供されたカルボナーラは、黒胡椒がしっかり効いたやや灰色がかった濃厚なソースが特徴的です。卵のコクが前面に出ながら、スモークベーコンの香ばしさが全体を引き締めています。生クリームに頼らず、素材の持つ旨味を丁寧に引き出した、いわば正統派の濃厚型といえる仕上がりでした。セットで付けたカニクリームコロッケは、対照的に甘みのあるやさしい味わいで、食後感をやわらげる役割を果たしています。

自由が丘にはカルボナーラを提供する店がいくつもありますが、それぞれに個性があります。かつてこのエリアで専門店として知られた「カルボラボ」は軽やかさを感じる現代的な一皿でしたが、現在は閉店しています。一方、北口近くの「チーズ亭」はチーズの存在感を前面に出した重厚な構成です。今回のDana Pointのカルボナーラは、その中間に位置するような印象で、卵のコクとベーコンの香りを軸に、全体のバランスを重視した仕上がりでした。

食後に器に目を向けると、白いマット釉のかかった落ち着いた風合いですが、土は茶器に使われる常滑や万古を思わせる黒い土でした。素朴ながらも質感のある器で、料理との調和が感じられます。細部に過度な主張はありませんが、全体として統一感のある設えでした。

店の方に伺うと、この場所での営業は約1年とのこと。内装や家具には以前の店舗の雰囲気が残っている印象もあり、居抜きでの開業かもしれません。そうした背景も含めて、まだ発展途上の店であることが感じられます。

営業形態としては、ランチはカルボナーラを中心としたパスタ主体、夜はワインと料理を楽しむビストロ的な使い方ができるようです。デザートにはプリンやキャロットケーキが用意されており、食後までゆったり過ごせる構成になっています。注文はQRコードにも対応しており、紙メニューと併用する形で現代的なスタイルが取り入れられていました。

自由が丘は飲食店の入れ替わりが早い街ですが、その中でこのDana Pointは、静かに存在感を示し始めている一軒といえるでしょう。カルボナーラを軸に据えたランチとして、今後どのように評価されていくのか、引き続き見ていきたいと思います。

メルマガ登録
 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. かぐや姫の「罪」とは何であったのか ― 平安人の世界観から読む竹取物語

  2. 自由が丘で見つけた新顔の実力店「Dana Point」―カルボナーラを軸にした満足ランチ

  3. 自由が丘 清澤眼科 清澤眼科通信 メールマガジン 110号 3月18日