清澤のコメント:羞明を扱った総説に江本が2010年に書いた我々の論文が引用されました。その要点は「原発性眼瞼痙攣患者の羞明が視床の異常な活動亢進と関連している可能性があることを示唆している。」ということです。
ーーーー原論文要旨ーーーー
原発性眼瞼けいれんにおける羞明—陽電子放出断層撮影研究
初版:2010年3月16日
概要
羞明を伴う原発性眼瞼けいれん(EB)患者における脳のグルコース代謝の局所的変化を局所化すること。陽電子放出断層撮影と[ 18F ]-フルオロデオキシグルコース分析を実施することにより、22人のEB患者を研究しました。患者は2つのサブグループ、すなわち羞明を伴うEB(Pグループ)と羞明を伴わないEB(NPグループ)に分類され、健康な対照群(n = 44)と比較されました。運動症状の重症度または状態が持続した期間に関して、2つの患者グループ間に有意差はありませんでした。FDG-PET画像は、統計的パラメトリックマッピングソフトウェアを使用して分析されました。対照群と比較して、P群は視床で有意な代謝亢進を示した(P= 0.002)、NPグループは背側中脳、特に上丘で有意な代謝低下を示しました(P = 0.005)。P群は、NP群と比較して視床と背側中脳で有意な代謝亢進を示した(P <0.001)。これらの発見は、EB患者の羞明が視床の異常な活動亢進と関連している可能性があることを示唆している。視床の活動亢進または上丘の活動低下、あるいはその両方が、これらの患者の過度のまばたきに関連している可能性があります。©2009運動障害学会
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