◎ 宮崎の宮田眼科院長の翼状片の解説:少し短縮して採録します。なお、宮田眼科病院は、東京医科歯科大学で教授を務めた望月學先生(東京医科歯科大学名誉教授)を迎えて4月に東京四谷に分院を開設すると伺いました。:(https://tokyo.miyata-med.ne.jp/)
なぜ?東京より宮崎で患者数が多いと言われる目の病気「翼状片」とは
宮崎放送
「翼状片(よくじょうへん)」という眼の病気についてです。この「翼状片」、白目の部分が黒目の部分に侵入してくる病気で、特に宮崎で患者数が多いと言われています。その理由を研究にあたっている医師に聞きました。
■東京にいた15年間でわずか数件の手術 宮崎では・・ 都城市の宮田眼科。 院長を務めるのが長年、東京大学附属病院で眼科医を務めてきた宮田和典医師です。 1999年、東京から都城に帰ってきた宮田医師は、ある異変を感じました。 それが「翼状片」という眼病についてです。 東京にいた15年間では、わずか数件しか手術がなかったのですが・・・ (宮田眼科・宮田和典院長)「こちらに赴任して1年いて非常に患者さんが多いのと手術の件数が多い、ぼくは1年で100件以上の手術をした。なんかおかしいなと」
翼状片とは白目の部分「結膜」が、黒目の「角膜」に侵入してくる眼病。 50歳以上で発症が多いとされていて、乱視になるなど視力に影響が出ます。 (宮田和典院長)「こっち側が鼻側なんですね、これが普通の結膜なんですけど、結膜のライン、リングを超えて三角形の形で結膜が入ってくる、実際には結膜の下の組織が増殖して、入ってくるんですけどこれを翼状片と言います。翼のように見えるんですよね、翼状片って」 さらに、宮田医師は、翼状片を診察する中で、患者数だけではなく重症率や再発率も東京に比べて高いことに気づきました。
■なぜ同じ病気で地域差が出る? 宮田医師は、宮崎の強い紫外線が一つの要因だと考えています。 (宮田和典医師)「紫外線量がデータ化されているんですけど、南九州では沖縄とかもすごく強いです、東京に比べるとそれが1点。それから仕事、屋外労働者が多い、例えば畜産をしていたり、漁業だったりとか、農家だったり、それは常に当たっていますから、どうしてもそういう方々はリスクが高くなりますね」 こうした研究を重ねてきた宮田医師は、地域の特徴を踏まえたうえで治療にあたることが大切だと話します。 (宮田和典医師)「証拠を持ってエビデンスを持って治療をするという考え方が医学の基本。ちょっと頭の隅っこに自分たちが住んでいるところの特徴を考えながら当たっていくと、より患者さんにとって良い治療ができるんじゃないかと考えていますね」 翼状片は具体的な予防策はないため異変を感じたらすぐに病院に行くことが大切だということです。
◎ わたくしが依然記載した翼状片の解説です。瞼裂班とどう違うのかの解説もしてあります
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