本日、Fronteers in Dry eyeの冊子(メディカルレビュー社)が届けられました。今回の注目記事は”ジクアスLX 点眼液3%登場によりドライアイ治療はどう変わるか?”です。
発売後半年が経ち、臨床現場でドライアイ治療が、ジクアスLXの登場でどんな変化が出たかが座談会が開かれています。
症例ですが、BUTが3秒の女性で目が乾き疲れるという訴えがありました。ジクアスLX 点眼を一回点眼して涙液油層厚が点眼前(58nm)と比較して30分後に76nmまで増加し120分後まで60nm台を保ったそうです。水分ムチンの増加だけでなくジクアスLXは涙液油層の改善にも有効だと言えそうだ(内野裕一先生)としていました。今までヒアルロン酸Naを使って乾きが改善しなかった方でも、新たな効果の観点から点眼回数の半減の観点からジクアスLXを試してみようという患者さんも増えたそうです(福岡詩麻先生)。新規の患者さんでは、それまで市販の点眼薬を使っていた方も多いのですが、「目薬の差しすぎは、却って目に良くないので、いったん市販薬を止めて処方薬のみにしてみませんか?ジクアスLXなら一日3回だけで一週間でかなり症状が良くなるかもしれません」と、説得できます(福岡先生)とも話しておられました。
このほかこの冊子には、マイボーム腺機能不全診療ガイドラインの解説をした天野史郎(御茶ノ水・井上眼科クリニック院長)先生の創設も出ています。
マイボーム腺機能不全ガイドラインが日眼会誌に掲載されました | 自由が丘 清澤眼科 (jiyugaoka-kiyosawa-eyeclinic.com)
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