[No.2027] ドライアイの治療とは：

清澤のコメント：ドライアイの治療方法は、大きく分けて以下の3つがあります。患者さんに合わせて最適な方法を、場合によっては複数を併用で用います。長期にわたって点眼を用いることもありますが、治療にブレークスルーを求める場合には液体コラーゲンプラグも勧めます。殊に眼瞼痙攣ではドライアイの合併がしばしば見られます。

1. 点眼治療：ドライアイの症状を和らげるために、人工涙液（生理食塩水）やヒアルロン酸ナトリウム（ヒアレイン）、ムチン分泌促進剤（ジクアス）などの目薬が使用されます²³。また、欧米を中心に眼表面の炎症を伴うタイプのドライアイにはステロイド剤等の点眼薬を使用することがありますし²。重篤な場合や防腐剤アレルギーをお持ちの方には防腐剤無しの使いきりタイプを処方します²。

2. 外科治療：点眼液で効果が得られない場合は、涙点閉鎖による治療を行います⁴。涙の排出口である涙点を閉じ、涙の流出を抑えて、涙を目の表面に十分にためる方法です³。本格的な涙点焼灼のほかに涙点にシリコン樹脂製のプラグや液体コラーゲンの涙点プラグ（これは2月くらいで消失します）を挿入することもできます。³。清澤は、患者さんの訴えの少ない液体コラーゲンプラグ（キープティア）を良く用います。

3. 生活習慣・環境の改善：目の周りの湿度を上げること（温罨法）や、目を遠赤外線などであたためる「目の温熱療法」が有効です⁵。また、涙の蒸発を防ぐ保護メガネの使用も有効な場合があります⁵。

これらの治療方法は、患者さんごとに異なります。そのため、適切な治療法は医師と相談して決定することが重要です²³¹⁵⁴。

ドライアイの症状と診断とは

あなたのドライアイ治療法は大丈夫？ 日本眼科学会がガイドライン発表；日刊ゲンダイ自著記事