眼瞼痙攣

[No.2226] ボトックス注射はなぜ痛い?ペンフィールドの図から説明

体性感覚(たいせいかんかく、英語: Somatosensory system)は、生理学や医学の用語で、皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚を指す(内臓感覚を除外する立場もある)。ボトックスを眼周囲に打つ時に痛みが強い理由は、次のペンフィールドの図を見ると、顔の表現する面積が広いことからも理解できます。

視覚や聴覚といった特殊感覚と異なり、感覚器は外からははっきり見えず、皮膚・筋肉・腱・関節・内臓の壁そのものに含まれます。体性感覚は視床で処理され、対側の大脳半球に送られる他、自律神経系や賦活系にも影響を及ぼします。また、深部感覚は小脳でも処理されます。

ペンフィールドの地図。体の各部位からの入力が、感覚皮質のどの部分に投射 (projection) されているかを示したもの。描かれている顔や体の絵は、各部位からの入力が、どれぐらいの領域に投射されているのか、その面積比を表しています。これは人間の体の形とは大きく異なり、唇や顔、手などから入力を受ける脳表面の面積は大きく、背中や尻などから入力を受ける面積は小さいです。こうした面積の大小がそれぞれの感覚の繊細さに対応しています。

脳機能局在論でヒトの脳皮質の中で主に体性感覚に関わる部分は、中心後回(頭頂葉)に位置しています。人間の脳のこの部分の領域は、体の領域ごとにそのエリアから来る体性感覚の入力の量または重要性に応じて区分けされています。例えば、手の感覚に対しては脳皮質の大きい面積が割り当てられているのに対して、背中はずっと小さい面積しかないです。この体性感覚の区分はホムンクルスと呼ばれる。 体性感覚は視床と小脳皮質でも直接入力を受けます。

運動野:

 

ペンフィールドの体性感覚野の図は、脳のあちこちを電気刺激することで、脳の機能がまるで地図のように場所によって分業をしていることがわかった実験の結果です。この図は、体性感覚野(体からの触覚情報を受け取る部分)と、運動野(体を動かすための指令を出す部分)の2か所の部分で書かれました。この図は、体の各部位からの入力が、感覚皮質のどの部分に投射されているかを示したものです。

1: 脳科学辞典 2: 日本学術会議_おもしろ情報館 3: Wikipedia

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